Key item 2:Cotton Suit コットンスーツ
■LA SCALA(ラ スカーラ)
+色シャツでアイビーをヒネる
気鋭テーラーの山口信人氏が手がけたコットンスーツは、軽快な雨降り袖やぬくもりあるラペルのピックステッチなどにナポリムードが漂う。そこにあえてタータンチェックタイを合わせ、アイビー調にまとめるのが今、新鮮だ。とはいえ、シャツがお決まりの白や青では少々物足りない。そこでおすすめしたいのがカラーシャツだ。中でもこのような淡いイエローなら派手に見えず、トラッド感もキープできる。10万8900円~〈オーダー価格、納期約5週間〜〉(伊勢丹新宿店)

■SARTORIO(サルトリオ)
差し色の効かせ方が’22 年的トラッドの鍵
上と同様に淡いイエローを差し色にしているが、こちらはややフレンチに寄せたコーディネート。スポーティーなポロシャツを選んだことに加え、足元の「ゴルフ #641」やシャルべのメッシュベルトなど小物使いもポイントだ。スーツはコットンシルク素材によるハイグレードな一着。非常に軽く、滑らかな手触りが魅力的だ。手仕事とマシンの絶妙な融合による吸い付くような着心地もサルトリオならでは。32万100円(ストラスブルゴ カスタマーセンター)

■TAGLIATORE(タリアトーレ)
新傑作と名高い「ダカール」と同様の超軽量仕立てを踏襲しつつ、よりリラックスしたフィットに設定した「ライト」。伸縮性のあるコットン×ポリウレタン素材ともあいまって、最高に軽快だ。パンツは360°シャーリング仕様。13万2000円(トレメッツォ)

■J.PRESS(J.プレス)
「マナード」とよばれる極細の糸を用い、シャツのように薄く軽やかな着心地を実現。ラペルのダブルステッチやパッチ&フラップポケットなど、デザインは王道アメトラを継承。ジャケット5万6100円、パンツ2万3100円(以上オンワード樫山 お客様相談室)

■SARTORIA RAFFANIELLO(サルトリア ラファニエロ)
ライトウェイトのコットンを用いて仕立てたスーツに、なんとガーメントウォッシュを施した一着。サルトリアの作としては型破りといえる挑戦的な試みだ。全体にシワやアタリが浮かぶたたずまいは味わい満点。休日使いにぴったりだ。13万2000円(ラファニエロ)

※表示価格は税込みです。
撮影=木村 慎(HERITIER) スタイリング=四方章敬 構成・文=小曽根広光 撮影協力=UTSUWA、EASE
[MEN’S EX Summer 2022の記事を再構成]

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