――ボタンは一番上まで、ですね。

「シャツがカジュアルな印象なので、きっちりと第1ボタンまで留めることで着こなしに上品さをプラスしています」

――パンツはどう選んだのですか?

「グレーのアイテムで全体に統一感を出したかったので、チャコールグレーのものを着用しています。シャツのボリュームに合わせて、シルエットは短すぎず細すぎない、適度にゆったりとしたものを選びました」

襟の先にスナップボタンを配置したユニークなデザイン。「スナップボタンは有名ブランドも採用しているCOBRAX(コブラックス)社製。細部にまでこだわりが感じられる一着です」
「10代や20代の間ではジャストサイズブームが浸透してきていますが、大人は適度にゆとりがあるくらいが無難だと思います」

――シャツとショートパンツを合わせるとき、どこに気を付けたらいいでしょう?

「シャツの素材にはこだわった方がいいでしょう。ドレスシャツのような光沢のある生地だと、チグハグな印象を与えてしまいます。できるだけカジュアルなデザインのものを選ぶのがポイントですね」

足元にはニューレーベルとアシックスがコラボレーションしたスニーカーを合わせた。「スポーティーな面ファスナー仕様ですが、スエードとレザーのコンビなので上品な印象です」

秋に着たいブラウンコーデ さりげなくストリート要素も

――3組目はシャツとデニムパンツを組み合わせた着こなしです。

「シャツ、インナーのTシャツ、靴、小物までブラウンで統一しました。この色でここまでそろえる人は多くないので、新鮮ではないでしょうか。パンツはブラウンと相性がいいデニムパンツを選びました。実は1990年代あたりの米国のラッパーはアースカラーのアイテムばかり着ていたんです。上品な印象に見えますが、ある意味で正統派なB-BOY(ブレイクダンスやラップなどをする若い男性)スタイルとも言えますね」

シャツ 1万9800円(シングファブリックス)、Tシャツ 7480円(アボンタージ)、パンツ 1万9800円(オーディナリーフィッツ)、シューズ 2万2880円(リプロダクション オブ ファウンド)、キャップ 8800円(ミーンズワイル)

――シャツは素材もユニークです。

「THING FABRICS(シングファブリックス)という愛媛県今治市発のブランドのものです。タオル生地なのですが、一般的なパイル地(繊維を丸くループ状に織ったもの)ではなく、平織りのように起伏が少ないものを使っています。高い吸水性を備えていながら、ヴィンテージのミリタリーウエアのような武骨な雰囲気を持っているのが特徴ですね」

――シャツの前を開けて着るときは、どこに気を付けていますか?

「インナーに着るTシャツの丈の長さですね。シャツとちょうど同じくらいか、それより短いかでないと違和感を覚えます。そのため、同じアイテムでもサイズ違いで持っていたりしますね(笑)」

「シャツとTシャツをブラウンでそろえるのは難易度が高いと感じたら、Tシャツを白にしましょう。どんな色のシャツでも、とりあえず白を合わせておけば間違いないです」
キャップはMeanswhile(ミーンズワイル)のコーデュロイ素材のもの。暖かみのある質感が秋らしい着こなしと相性がいい

――デニムパンツはどう選んだのですか?

「色使いが特徴的な分、シルエットはベーシックなものがいいと思い、あまり太すぎない一本を選びました。ORDINARY FITS(オーディナリーフィッツ)という岡山県発のブランドが、ヴィンテージのLevi’s(リーバイス)501をイメージして手がけたものです 」

――足元もブラウンです。

「そもそもブラウンのスニーカーというのが新鮮ですよね。REPRODUCTION OF FOUND(リプロダクション オブ ファウンド)という日本のブランドの一足で、ドイツ軍が訓練用に採用していたスニーカーに着想を得ています。履き口やシュータンのボリューム感はスケシュー(スケートボード用のスニーカー)のようで、適度なストリート感も感じていただけるかと思います」

ロールアップして、スニーカーにややかぶる程度の長さに調整。薄い色が見えて足元のアクセントに

文:FACY編集部 山梨幸輝(https://facy.jp/) 写真:加藤潤


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