――近年はタックインスタイルもトレンドです。
「ベルトを見せたい時か、パンツの腰回りに特徴的なディテールがある時にタックインしています。そういうスタイルにしたい場合、上品なドレスシャツだとビジネスマン風に見えがちなので、デニムシャツのようなカジュアルなものを合わせています。タックインするときは、不自然にならない程度に裾を引き出すのがポイントです」
デニムシャツをタックイン バランスのいい上品コーデ
――今回はシャツを使ったコーディネートを3組用意してもらいました。まずはデニム素材のシャツをタックインした着こなしです。
「シャツは、シャツ製造からスタートしたブランド、MANUAL ALPHABET(マニュアルアルファベット)のデニムシャツです。よくあるシャンブレーシャツとはまた違った質感が目を引くと思います。アイテムのワイルドな雰囲気に合わせて、袖をまくってみました」

――パンツは細身のシルエットが目を引きます。
「日本発のブランド、BARNSTORMER(バーンストーマー)が手がけている『マックイーンパンツ』です。俳優のスティーブ・マックイーンが愛用していたパンツをモチーフにした一本で、テーパード(裾にかけての絞り)のかかったシルエットがきれいです。暗すぎず明るすぎないグレーも使い勝手がいいですね」


――腰回りにベルトループがなく、すっきりしています。
「ベルトではなく両サイドのアジャスターでフィット感を調整するのもこのパンツの特徴です。シャツをタックインしたのは、この金具を目立たせる狙いもあります。パンツの腰回りのデザイン次第でタックインをするかどうかを決めてもいいでしょう」
――足元はローファーですね。
「イタリアで長年モカシンやローファーを手がけているSesa Shoes(セサシューズ)の一足です。アウトソールは、登山靴などにも使われているビブラム社のもので、やや厚底でボリュームがあります。カジュアルなシーンにぴったりの革靴ですね」

個性派シャツ×短パンのコーデ 色をまとめて大人っぽく
――2組目はグレーのシャツとショートパンツを合わせた着こなしです。
「シャツは日本のNULABEL(ニューレーベル)のものです。胸元には奄美大島に自生しているアダンの木の刺しゅうがあしらわれています。刺しゅう糸にリフレクター糸(反射糸)を配合しており、光沢感があるのがユニークですね。着ているのはMサイズなのですが、XLサイズくらいのゆったりした作りも特徴です」


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