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「最近まで男性に引け目を感じていた」と話す。意識が変わったのは本社の部長になった頃だ。自分の職歴を改めて振り返ってみた。気づいたのは「育児で休んだ時期もあったが、悩みながら一生懸命やってきた」事実。自分を卑下するのはやめようと決めた。

当時、役員に女性はゼロ。だが部下の多くは女性だった。「役員に女性がいないのは不自然。自分がならなくては」。そう思った。

「人と人とのトラブルを解決する仕事がしたい」。学生時代、弁護士を目指した後に、就職活動で損害保険会社の業務に出合った。保険金の支払いが問題解決に結びつく点に共感し、ぜひやりたいと訴えた。

もとじま・なおみ 一橋大法学部卒、1987年住友海上火災保険入社。グループ会社社長などを経て2021年現職。

もとじま・なおみ 一橋大法学部卒、1987年住友海上火災保険入社。グループ会社社長などを経て2021年現職。

入社後は順調だった。希望部署に配属され、米国の法律事務所で1年間の研修も実現した。だが帰国後、同期の婚約者が長野に転勤し約3年間の別居生活に。先が見えない状態に疲れ、やる気が急低下した。

夫が東京に戻った後、出産、育児休業を経て復帰。だが今度は子どもの病気で会社を休みがちに。申し訳なさが募る中、周りから「労働時間が限られるから仕事の手を広げない方がいい」と言われ「期待されていない」と自信も失った。

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