「井の中の蛙になっている感覚があった。研さんを積もう」。カゴメの蟹江徹さんは10年にNUCBに入学したが、戦略やマーケ、ITなどを学んだ。「マネジメントに昇進できたのはこの学校のおかげ。しかもここの仲間とNPO法人を立ち上げ、学び、成長できる場も作れた」という。

NUCBで学び、MBAを取得。社内で昇格・昇進したり、副業・起業したりしてキャリアアップした受講生は少なくない。もちろん全員が成果を上げているわけではない。単位取得は厳しく、途中で断念したり、留年したりする人もいる。ただ、共通して受講生が評価するのは、ケースメソッドをベースにした質の高い授業だ。

トップスクール研究、3大国際認証を取得

世界中のトップスクールを訪問、研究してきた栗本学長

栗本博行学長は「20年以上前からハーバード・ビジネス・スクールなど世界のトップスクールを訪問、徹底的に研究した。優秀な実務型の研究者を集め、講義のレベルアップに全力を注いだ。『トリプルクラウン』と呼ばれる3大国際認証を取得したのは日本ではこのビジネススクールしかない」と強調する。経営戦略の研究者でもある栗本学長の強力なリーダーシップと優秀な教授陣によって同校の評価が高まったと言える。

今やNUCBは、世界のビジネススクールの部門別ランキング上位にも顔を出すアジアでも数少ない存在となっている。日本の教育界は、東京大学を頂点とする明確なヒエラルキーがある。しかし、東大にはビジネススクールが存在せず、国内はまだ群雄割拠の時代。私大では早稲田と慶応の両ビジネススクールの人気は高いが、国際認証はそれぞれ2つ、1つにとどまっている。

NUCBの受講生は約600人と国内で最大規模。名古屋校以外に東京校もあり、首都圏の受講者も増えている。ビジネス教育は「早慶名商」。リスキリングブームが高まる中、名商大ビジネススクールは、日本発のトップスクールとなるかもしれない。

(代慶達也)