
そんな「Feumen(フーメン)」で味わえるのは、パスタともラーメンとも言えない新感覚の「まぜ麺」。ココナツミルクを加えて辛さを控えた「マイルド」か、スパイシーな「スタンダード」をラインアップし、量は小盛り、並盛り、大盛りからチョイスできる。
使用される麺は、その道のプロである「齋華」の齋藤さんが開発。試作を重ね、数ある小麦の中から厳選した北海道と九州のブレンド小麦と水のみで、硬すぎず、軟らかすぎない中太麺を作り出した。
毎日店頭で製麺しており、気温や湿度によって水の量やゆで時間も調整している。ゆでた麺は水でしっかりとしめ、水気を切って皿に盛る。
ソースは、「comptoirfeu (コントワールフー)」の佐藤さんと、全国のいろいろな店を食べ歩いてきた「Feumen(フーメン)」のオーナーがタッグを組んで1年半以上かけて考案。詳しいレシピは企業秘密ということだが、さまざまな国のスパイスと、たっぷりのエビを使っている。
冷めても風味が落ちないように調整しており、デリバリー、テイクアウトも可能にした。麺にはソースのほか、豚肉で作るスパイシーなひき肉も入る。
これに15~20種類あるトッピングの中から2種類をチョイスし、自分好みの味にアレンジする。トッピングできる具材は、アボカド・ガリ・ ココナツミルク・ パクチー・ フライドオニオン・豆苗・ 粉チーズ・ 白ネギ・ 温玉・黒酢・トマトマリネ・ササミ・納豆・豚バラ・キュウリ・ライム・ローストビーフが用意されている。
今回のトッピングは店長の新井康展さんお薦めの、白ネギとガリ、トマトマリネ(追加トッピング)にしてもらった。

食べる前にソースと麺、具材がよくからむよう混ぜ合わせる。ひと口食べると、濃厚なエビの味わいと甘みのあとから、エキゾチックなスパイシーさが追いかけてくる。フレンチと中国料理のシェフがコラボした料理だが、東南アジア料理のような雰囲気だ。
麺はツルツルと適度なコシもありつつ、かむほどに小麦の甘さが感じられる。トッピングの白ネギのシャキシャキとした清涼感、そして甘酸っぱいトマトマリネで、ソースの辛さがやわらぐ。
すし以外ではあまり活躍しないガリも、まぜ麺に加わることによって、タイの青パパイアを使ったサラダ「ソムタム」のよう。五味が見事にかけ合い、調和し、刺激し合う、そんな面白い一皿だ。