ドコモ社員に勇気を授ける 会社員人生後にも挑戦心「企業内大学」のつくりかた vol.1 NTTドコモ(後編)

「デカいコトやろう」をスローガンとして掲げる、NTTドコモの企業内大学「ドコモアカデミー」。実際のプログラムの運営方法などについて、ドコモアカデミー学長の沼田尚志さんと山本将裕さんにインタビューした前編に続き、後編はさらに深く、アカデミーに込められた思いについて聞く。沼田さんの言う「真面目だけど自分の人生に対しては真剣じゃない人が多い」とは一体どういう意味なのか。

迷惑かけることを恐れず動いた先にあるもの

――人生に真剣じゃない?

沼田:そう。日本では「迷惑をかけてはいけない」と小さい頃から教え込まれているせいもあると思いますが、本当に大事なのは、迷惑かけないことじゃなくて、一人ひとり自分の人生をよりよく生きることでしょう。でも、そこに対してみなさん、あまり真剣じゃない気がするんです。

極端な話、人は息吸って吐いているだけで地球にとっては迷惑な存在なわけで、迷惑を過度に気にすると自分が二の次になっちゃう。それでいいんですかという疑問が僕の中にはあります。

僕自身は15歳の時に原因不明の脳梗塞で倒れて半身不随になって、人生お先真っ暗、失うものは何もないところから、勇気を出して周りの人に話しかけて、自分は何も持ってないけど、人生を良くしたいと思って周囲にアプローチし続けてきました。その結果、めちゃくちゃ友達が増えて、イノベーションを生み出す生態系みたいのができ始めて、自分のことを「スーパーイノベーター」と名乗るようになったわけですが、こんなの「人に迷惑かけちゃう」とか考えてたらできないです。

山本さんだって東日本大震災の時、当時勤めていたNTT東日本の石巻支店で、命の危険にさらされながら通信インフラの復興に奔走して、そこから人生観が変わってNTTグループ内で組織活性化をはかる有志の活動を始めた人です。そしてその活動を他の大企業にも広げてONE JAPANの共同代表をやっている。

記事ランキング
一覧ページへ
日経ビジネススクール
次のページ
「部長」「課長」は定年後に意味なさない