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2階ビジネス書売り場のメインの平台に6列積んで展示する(三省堂書店有楽町店)

2階ビジネス書売り場のメインの平台に6列積んで展示する(三省堂書店有楽町店)

本はリスキリングの手がかりになる。NIKKEIリスキリングでは、ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチし、本探し・本選びの材料を提供していく。今回は2〜3カ月に1度訪れている準定点観測書店の三省堂書店有楽町店だ。前回訪れた2022年11月と比べ一段と人通りが戻った街で駅前立地の同店は、平日の昼間でもレジに列ができるにぎわいぶりだ。そんな中、書店員が注目するのは、人生の土台を合理的に設計する方法を説いた人気作家、橘玲氏の本だった。

日本人は合理性を憎んでいる!?

その本は橘玲『シンプルで合理的な人生設計』(ダイヤモンド社)。橘氏といえば、金融や投資に詳しく、オンライン媒体や本や雑誌で人生設計から世の中の仕組みまで幅広いテーマで情報発信を続けている作家として人気がある。『女と男 なぜわかりあえないのか』『バカと無知』など最近は新書でのヒット作が目立つ。

幅広いテーマの中で安定して人気があるのが「人生のデザイン」をめぐるもので、本書はその系統の一冊だ。冒頭で著者は「自由に生きるためには、人生を合理的に設計せよというのが本書の主張だ」と書く。ところが、この合理性というのが案外難しい。「日本人は合理性を憎んでいる」とさえ思える。

そこで、前半の「【理論編】合理性の基礎知識」で「合理的な選択」とはどういうことかについて論じ、これを受けて後半の「【実践編】合理的に人生を設計するための戦略」で具体的な人生設計戦略を考えるという構成をとった。

「合理的な選択」について多様な角度から考察を加えた上で、著者は「完璧な選択を目指すのではなく、適度なリスクをとり、トライ・アンド・エラーで一歩ずつ成功へと近づいていく『サティスファイサー(満足化人間)』の戦略が、幸福な人生を実現できる可能性が高いのではないか」と考える。

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