では、少し練習してみましょう。次の主観的な観察を客観的な観察に変えてみてください(文末に回答例を載せています)。
「全然寝つけない……」
「あす、大事な商談があるのに!」
「頭が痛い……」
「きょうも眠れなかったらどうしよう」
このように、「客観的」というのは自分の身体・気持ち・考え・行動をそのものとして捉えることです。これらを自分の中にいる「ピクシー(妖精)」とみなし、皆さんはそれぞれのピクシーの動きを観察し続ける司令塔のような役割というイメージを持つといいかもしれません。

「タケコプター」で見渡す
これは、いわば交通渋滞に巻き込まれたときに、ドラえもんの「タケコプター」を使って上空から地上を見渡すかのように、どのような選択をすることで、渋滞を回避できるか(人生の目的に向かえるか)を判断する視点といえます。不眠になるとどうしても「木を見て森を見ず」状態に陥ってしまいます。そこで、客観的な観察を続けることができれば、「木も見て森も見る」ことができるようになり、不眠から抜け出すための好循環ループに入ることができるのです。