――ストリート風に見えないように調整したのですね。パンツはどう選んだのですか?

「彩度の低いグリーンと相性がいい白のペインターパンツを選びました。シルエットもトップスのサイズ感に合わせてやや太めのものを選んでいます」

首元からさりげなく見せたグレーのTシャツもアクセントに
1973年に登場したアディダスのランニングシューズ「カントリー」。1984年公開の映画『ビバリーヒルズ・コップ』でエディ・マーフィが演じる主人公が履き、注目を集めた

――シューズにもグリーンが使われていますね。

「90年代から履き続けているアディダスの定番モデル、カントリーですね。グリーンのストライプが特徴のモデルですから、今回の着こなしにはこれしかないなと思いました。グリーン好きの僕としては世界一かっこいい一足だと思っています」

鮮やかグリーンのトラッドコーデ グレーのスラックスで品よく

――3組目はセーターとスラックスを合わせたコーディネートです。これまでよりも彩度の高いグリーンが目を引きます。

「アイルランドではポピュラーな『ケリーグリーン』という色のセーターです。派手に見えやすくやや癖がありますが、オーソドックスな色のアイテムを合わせるのが着こなしのポイントです。今回はダークグレーのパンツと黒のレザーシューズで品よくまとめました」

セーター 2万4200円(ジャミーソンズ)、シャツ 1万1900円(セプティズ)、パンツ(私物)、ベルト 2万9920円(ハーディーアンドパーソンズ)、ソックス 1430円(ハリソン)、シューズ(私物)

――ベージュのエルボーパッチ(肘当て)もアクセントになっていますね。

「アイビースタイルで親しまれている、“お約束”ともいえるディテールです。これがあるだけでトラディショナルな印象になりますよ」

傷みやすい肘部分を補強するだけでなく、デザインのアクセントとしても魅力のエルボーパッチ
インナーのシャツは細かいチェック柄。鮮やかなグリーンが使われている

――シューズはどんなものですか?

「黒のヴァンプモカシン(スリッポンの一種)を選びました。一見するとユニークなデザインですが、スーツにも合わせられるほどフォーマルな位置付けの革靴です。オーソドックスなローファーよりも大人らしくまとめたいときにおすすめの一足ですね」

すっきりとしたシルエットのヴァンプモカシンは、細身のスラックスとも相性がいい

――よく見ると靴下はアーガイル柄です。

「実はここでもグリーンを取り入れています。細部で色を“拾う”のもグリーンを着こなすコツです。難易度が高い色ですが、着こなせた時の見え方は格別です。この冬はぜひ挑戦してほしいですね」

文:FACY編集部 山梨幸輝(https://facy.jp/) 写真:加藤潤


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