――ストリート風に見えないように調整したのですね。パンツはどう選んだのですか?
「彩度の低いグリーンと相性がいい白のペインターパンツを選びました。シルエットもトップスのサイズ感に合わせてやや太めのものを選んでいます」


――シューズにもグリーンが使われていますね。
「90年代から履き続けているアディダスの定番モデル、カントリーですね。グリーンのストライプが特徴のモデルですから、今回の着こなしにはこれしかないなと思いました。グリーン好きの僕としては世界一かっこいい一足だと思っています」
鮮やかグリーンのトラッドコーデ グレーのスラックスで品よく
――3組目はセーターとスラックスを合わせたコーディネートです。これまでよりも彩度の高いグリーンが目を引きます。
「アイルランドではポピュラーな『ケリーグリーン』という色のセーターです。派手に見えやすくやや癖がありますが、オーソドックスな色のアイテムを合わせるのが着こなしのポイントです。今回はダークグレーのパンツと黒のレザーシューズで品よくまとめました」

――ベージュのエルボーパッチ(肘当て)もアクセントになっていますね。
「アイビースタイルで親しまれている、“お約束”ともいえるディテールです。これがあるだけでトラディショナルな印象になりますよ」


――シューズはどんなものですか?
「黒のヴァンプモカシン(スリッポンの一種)を選びました。一見するとユニークなデザインですが、スーツにも合わせられるほどフォーマルな位置付けの革靴です。オーソドックスなローファーよりも大人らしくまとめたいときにおすすめの一足ですね」

――よく見ると靴下はアーガイル柄です。
「実はここでもグリーンを取り入れています。細部で色を“拾う”のもグリーンを着こなすコツです。難易度が高い色ですが、着こなせた時の見え方は格別です。この冬はぜひ挑戦してほしいですね」
文:FACY編集部 山梨幸輝(https://facy.jp/) 写真:加藤潤

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