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社会や経済を揺るがす新型コロナウイルス禍。大阪府内の感染状況を改善すべく、対策の指揮を執ってきた。感染拡大を阻止する「ブレーキ役」として知事にも率直に意見を言うが、その仕事スタイルは何もなしに確立されたわけではない。

ふじい・むつこ 京大教育卒。86年大阪府庁入庁。新型コロナウイルス対策の指揮を執る。

ふじい・むつこ 京大教育卒。86年大阪府庁入庁。新型コロナウイルス対策の指揮を執る。

入庁したのは男女雇用機会均等法が施行された1986年。学生時代からの「府庁で教育や福祉の仕事を」との夢をかなえた。だが、当時は女性職員が午前と午後に職場の男性職員全員にお茶を出すことが普通だった時代。「同じ一線に立っていない」。入庁早々自信をなくした。

鬱々とした日々を送る中、3年目で府の研修制度を使い、現在の政策研究大学院大学の修士課程に入学した。専攻は当時最先端だったデータを用いた政策分析。同期で入った女性は自分だけだった。

ある勉強会に参加したときのことだ。発表を終えた自分に、同じテーブルにいた霞が関の官僚が「人の意見を紹介するのではなく、自分の意見を話さないとだめだ」と厳しく言い放った。「当時は女性が勉強会に参加しているだけでよしとされる時代で、自分もそれに甘えていた」と振り返る。

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