毎月10日「イカの日」でつながる

さて、毎月10日は青森県八戸市の「イカの街はちのへ まちづくり研究会」が2010年に制定した「イカの日」だ。八戸市水産事務所の千葉さんにその経緯をうかがうと、こう教えてくれた。
「当時、イカの水揚げ量日本一を誇っていた八戸市のPRと経済発展を目的に、全国に先駆け、イカの足の本数にちなみ毎月10日を『イカの日』に制定しました」。また、八戸市の「八」の字にちなんで8月10日は特に「八戸イカの日」とし、当日は関連イベントが随所で開催されるというが、近年続いているイカの不漁により、最近は全体的に縮小傾向にあるのだとか。
縮小傾向ですって? ちょっと待った!! このイカの日、筆者が生息するインターネット上のとあるかいわいではひそかに盛り上がりを見せている。というのも、毎月10日のイカの日は、筆者がメディアプラットフォームnote上でつながっているイカを愛する仲間たちとともに、おのおのイカを愛で、調理し、クリエイティブなイカ料理を披露する、月に一度のお祭りの日なのだ。「noteイカ連盟」と称しながら、この取り組みをかれこれ1年半以上、ゆるく楽しく続けている。
今回は、タウリン豊富で酒飲みの強い味方のイカを使って、noteイカ連盟の中心人物のお2人に「お酒に合う」をテーマにイカ料理を選出してもらった。ここで、簡単な作り方とともに紹介したい。
1品目は、「イカを清く正しく料理できるようになりたい」との思いからこの活動を最初に立ち上げた、noteイカ連盟会長チョコチップクッキーさんの「イカつくね」である。
イカと鶏ひき肉を、オオバ・ネギ・ショウガと合わせてたたき、塩・コショウと酒、つなぎ用に片栗粉を少々加えたら、つくね型に成形してフライパンで焼く。なお、串は燃えないように焼き上がり後に刺すとよく、細い串なら2本使用すべし

「マヨネーズや七味をお好みで、ビールとともにぜひ! イカリングやイカ焼きなどとはまた違う、『うま味』を楽しめると思います」とのこと。鶏肉ともけんかするどころかさらにおいしさを増す、その万能さが魅力のイカなのである。
2品目は、イカの日無遅刻無欠席、東京の府中から日々世界の料理を発信し続けるケイチェルおじさんによる「イカポテ」だ。サックサクのオニオンリングにヒントを得て、その衣をイカに応用した一品である。
大さじ1くらいずつの薄力粉・片栗粉、ひとつまみ分のベーキングパウダー・顆粒コンソメに、水・白ワイン(合わせて大さじ1)・サラダ油少々を混ぜてバッター液を作った後、リング状にさばいたイカの胴をバッター液にくぐらせて、180度の油でさっと揚げるだけ。ジャガイモは150度と180度で二度揚げして、ガーリックソルトとパセリをまぶす

ケイチェルおじさんからは、「ビールに抜群に合うのと、普通のパン粉のイカリングよりも衣が軽くサクッとしてておいしいのでおすすめ!」とのコメントをいただいた。夏の仕事終わりの一杯に最高なビール&つまみセット、写真を見ているだけで喉が渇いてしょうがない。