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日経 X woman

「30代だと部長にはちょっと早いよね」「私も50代、新しいことに挑戦するような冒険はやめておこうかな」――。そんな風に年齢に基づく固定観念で判断したり差別したりするのがエイジズムです。気づかないうちにとらわれていませんか? エイジズムに縛られない思考が身につけば、組織はもっと活性化し、個人の人生はより豊かになります。

◇   ◇   ◇

職場でベテランのポジションになると、若い世代に引け目を感じてしまうという人も多いのではないでしょうか。会社の外に目を向けても、起業し成功を収める若手経営者たちなどが注目を集め、「私たちはもう引退かな」という気分になってしまうことも。でも今は人生100年時代、そうやすやすと引退できそうもありません。

そんな私たちに今必要なのは、年齢にとらわれない働き方。40歳以上であろうとも職場の賢者として活躍する「モダンエルダー=新しい年長者」として存在する方法です。今いる場所で輝く方法を探るべく、長年シリコンバレーでモダンエルダーのあり方を肌で感じ、モダンエルダーとしての働き方の指南書『モダンエルダー 40代以上が「職場の賢者」を目指すこれからの働き方』(日経BP)の解説者である外村仁さんに話を聞きました。

編集部(以下、略) 日本では働く上で「年齢を壁」と感じる場面が多々ありますが、米国、特にさまざまな年齢層の人が活躍しているシリコンバレーではどうでしょうか。

外村仁さん(以下、外村) 米国は転職が多い文化なので、組織がフラットで上司が年下なんていう環境は当たり前です。なので、そういう環境に慣れていると「俺の方が年上だから出世しないといけない」といったプレッシャーを感じなくて済む訓練はできています。特にシリコンバレーは人の回転が速いですし、スタートアップができる場所は、流れが速いので会社の立ち位置にも人材配置にもすぐに下克上が起こります。シリコンバレーに限らず、新しい産業が興っているところはどこでもあまり階層がなく、若い人が突然社長になるなどということも多々ありますから。

ただ40~50代の人はそれでも人並み以上に努力をしている印象はありますね。この年齢層が心の中に不安を抱えているというのは、日本、米国だけでなく万国共通だということが分かっているんです。

外村仁
ほかむら・ひとし/1963年生まれ。サンフランシスコ在住。東京大学卒業後、Bain & Company、Appleを経て2000年にシリコンバレーで起業。Evernote日本法人会長を務めた後、スクラムベンチャーズ、All Turtles、mmhmmなどでアドバイザーを務める。2020年に Food Tech Studio - Bites!を創設し、日本の大手食品メーカーと世界のスタートアップによるオープンイノベーションを推進中
エイジズムから自由になるには、働く上でどう考えればいいのでしょうか? 答えは次のページをご覧ください。

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