得られる3つの成果

――「パラレルプレナー」としての働き方で得られるものは。

「3つあります。まず『自己発見』が挙げられます。社外で活動すると、自分の強みや弱みを発見できます。強みになるとは思っていなかったことが重宝されたり、社外でも通用すると思っていたスキルがそれほどでもなかったりということです。大企業で働いている人は、その強みに改めて気づけるかもしれません。名刺交換の際に感じる社会からの信頼度や会社が培ってきたリソース、例えば研修制度や多くの先輩社員がいることによる学べる環境の充実度を再認識できます」

「2点目は『自己成長』です。複数のことに取り組むノウハウやタイムマネジメントが身につき、仕事の幅、さらには人脈が広がります。社外で経験を積むことによって、新しい視点や柔軟な発想も得られます」

「3点目は『自己実現』。社外で得た知識・経験・人脈は、やりたいことを社内で実現するにあたり重要なピースとなります。仮に社内で実現するのが難しいようなら、社外でもいい。自分の強みを生かして好きなことを成し遂げられるのは、人生を豊かにする1つのポイントではないでしょうか」

――「パラレルプレナー」は今後増えていくでしょうか。

「増えていくでしょう。価値観の多様化とともに、自分の強みを生かしやすい社会になってきていると感じています。以前は会社のなかで昇進していくことをよしとする空気がありましたが、社会貢献を重視して仕事を選ぶ学生も増えるなど、出世することだけが人生のすべてではないと考える人が増えています。これからは働き方の選択肢の一つとして注目されるのではないでしょうか」

「キャリアの挑戦の手段の一つとして副業がありますが、これからは、そうした挑戦に対して応援するような、多様性を重んじる企業や地域に人が集まっていくでしょう。働く場所を探す際の観点の一つになると思います」

及部 一堯
2007年NTT西日本入社。会社員のかたわら総合エンターテイナーとしての活動を始め、その活動実績からレクリエーション介護士第1号となる。現在は、パラレルパートナーズをはじめ7法人の代表・顧問・アドバイザーを行い、社外の知識・経験・人脈を生かしながら、社内での新規事業創出及び新規事業創出支援活動を行っている。

(日経転職版・編集部 木村茉莉子)

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