――サイズ感でこだわった点はありますか?

「ナナミカの中でも最も使い勝手がいい『ワイド』のチノパンを使用しているので、あえてこだわりを持ちすぎないようにしています。今回はトップスをSサイズで合わせていますが、仮にLサイズだったとしてもまとまりはいいと思いますね」

インナーはブランドオリジナルのスエット。縫い目を側面でなく背面に持ってきて、腕を前方向に動かしやすくしている
股下にマチを入れて可動域を広げている。ナナミカのパンツの多くに見られる仕様という

――シューズは今回もニューバランスですが、選んだ理由は?

「ニューヨークのウォール街でよく見られる、スーツとニューバランスのかけあわせを意識しました。日本で発展したアメカジとは異なる、“アメリカ人の日常着”が好きなんです。現地ではそのコーディネートで自転車に乗る方が多く、仕事時の動きやすさも申し分ありません」

シューズはニューバランスの990v5を着用。裾幅が広くルーズなシルエットのチノパンとも相性がいい

気負いのない普段着コーデ スポーツウエア顔負けの機能性も

――3組目はコートとパーカを合わせたコーディネートです。どんな場面を想定したのですか。

「カジュアルなパーカを使った休日スタイルです。クラシカルなデザインのコートとスラックスに近いデザインの『ダブルプリーツ』のチノパンを合わせ、適度にパーカのカジュアルさを軽減しています。ナナミカでも最もポピュラーな着こなしですね」

コート 12万1000円(ナナミカ)、パーカ 2万5300円(ナナミカ)、パンツ 2万9700円(ナナミカ)、ニット帽 9680円(ナナミカ)、スニーカー(私物)

――ワイドパンツにロング丈のコートと、ボリューム感のあるアイテムを合わせるのは難しい気がします。どんな点に気をつければいいでしょう?

「形状が似たアイテムを合わせるとバランスがとりやすいです。今回の場合でいうと、どちらのシルエットもシェイプが効いておらず、裾幅が広いところが共通しています。とはいえ、個人的にはオーソドックスなアイテム同士であれば、それほど工夫を凝らさなくても違和感は生じにくいと思います。一番大事なのは難しく考えず、思い切って大きめを取り入れることかもしれないですね」

チノパンはナナミカの今季のシーズンカラーであるブラウン。ベージュのコートとも相性がいい
「七つの海の家」を意味するナナミカ。定番のコートの裏地には7を意識して7本のラインで構成したチェック柄が

――コートはどういうものですか?

「ヴィンテージのコートをイメージしたやや長めの丈が特徴です。クラシックなデザインに機能性も盛り込んでいます。例えば、表面に防水透湿性の高いゴアテックス ファブリクス、裏地にも速乾性に優れたクールマックスとコットンを混紡した生地を採用しています」

――パーカのドローコードの結び方もユニークですね。

「当店のスタッフはそれぞれのやり方で結んでいます。リボン結びは、ひとりでやるのは案外難しいので、私は2本のひもを小さくひとまとめにする結び方をおすすめしています。売り場に並んでいるスニーカーによく見られる方法ですね。ひもの結び方や裾丈、小物選びなど、細かい部分でも個性を主張できるのは、シンプルな着こなしならではだと思います」

パーカの素材にはチノパンと同じカバーリングコアヤーンを使用。厚手ながら軽量で、また速乾性も高いので、フードや袖口が生乾きになりにくい

文:FACY編集部 山梨幸輝(https://facy.jp/) 写真:加藤潤


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