Men's Fashion

ナナミカ×ザ・ノース・フェイス おすすめ街着コーデ

プロのコーデ

ナナミカ マウンテン店長 大嶋篤史さん

2022.5.11

ナナミカ マウンテン店長の大嶋篤史さん

コロナ下でのアウトドア市場の盛り上がりを背景に、高い人気が続くアウトドアウエア。多くのブランドから、高機能でしかもおしゃれなアイテムが続々登場し、街着にする人も増えている。いま手に入れるなら、どんな一着を選び、どうコーディネートすればいいのだろうか。東京・渋谷の東急電鉄代官山駅近くにあるナナミカ マウンテン(nanamica MOUNTAIN)の店長、大嶋篤史さんに聞いた。




街着向きのウエアとは 色は鮮やか・スペックは適度

――ナナミカ マウンテンは、ザ・ノース・フェイス パープルレーベル(THE NORTH FACE PURPLE LABEL)の旗艦店です。日本発ブランドのナナミカと、アウトドアブランドのザ・ノース・フェイスのコラボレーションラインですが、どの世代に人気ですか?

「20代から50代まで幅広いです。最も多いのは30代ですね」

――ユーザーはブランドのどこに魅力を感じているのでしょう?

「普段使いしやすいところでしょうか。そこが機能素材を日常着に落とし込むナナミカとのコラボレーションラインならではの特徴です。ザ・ノース・フェイス パープルレーベルの服で全身をコーディネートしても『やり過ぎ』な感じがなく、街着として違和感がありません。もちろんはっ水性に優れ、軽量な服が多いので、アウトドアにも着ていけますよ」

――タウンユースに向いているのは、どんなアイテムでしょうか?

「わかりやすい例でいうと、色使いが個性的なものですね。一概には言えませんが、アウトドアで着るのを前提に作られた服は、黒やカーキなど汚れても目立ちにくい色が多い。その点、当店ではそういったベーシックなもののほかに、白や鮮やかなパープルなどの色も取りそろえています」

――アウトドアウエアを選ぶとき、どこに注意したらいいでしょう、

「個人的には、オーバースペックなものは必要ないと思います。特に海外のアウトドアブランドの服は、日本の気候で着るには向かない場合もあります。それでいて機能に力を入れている分、価格が高いということもしばしばです。それよりは、自分のライフスタイルにあった、比較的安価で適度なスペックの一着を手に入れた方がいいでしょう。店頭のスタッフに聞いていただければ、どんな場所や条件で着るのに適しているか、お教えします」

高機能シャツ、派手色マウンテンパーカがおすすめ

――顧客への提案では、どんな点に気を使っていますか?

「タウンユースが前提なので、機能性よりはファッション的な観点から提案しています。そのために、まずお客様が『どんなコーディネートをしたいか』、『今のスタイルからどう変化させたいか』をお聞きするようにしています。その上で、今のトレンドやお客様の年齢、好みのシルエットなど、様々なポイントを加味して、ベストな一着を考えます。もし、当店よりもトラッドなスタイルが気に入りそうなら、すぐ近くにある『ナナミカ』の店舗をおすすめすることもあります」

「『着心地が良い服が着たい』というのは人間の根元的な欲求。快適に着られるアウトドアウエアを日常着に取り入れるのは、ある意味で必然的だと思います」

――着る場所や着こなしのイメージを固めることが大事というのは選ぶ側としても参考になります。ザ・ノース・フェイス パープルレーベルでおすすめのアイテムは?

「後でご紹介しますが、『COOLMAX EcoMadeファブリック』という生地を使ったシャツですね。汗や蒸れを吸収・蒸散してくれるので、夏でもさらりとした着心地が続きます。洗濯した後、早く乾くのも魅力ですね」

――ビジネス用にも使いやすそうな一着ですね。

「ほかにはコットンとポリエステルを混紡した『65/35ベイヘッドクロス』素材のマウンテンパーカもおすすめです。今季は、定番モデルにトレンドを加味した身幅の広いビッグ マウンテンパーカも発売しました。特に今季リリースした鮮やかなパープルが圧倒的に人気で、早々に完売してしまったほどです」

半袖シャツのコーデ タックインが肝

――今回は「街になじむアウトドアファッション」をテーマに、3つのコーディネートを組んでもらいました。まず1組目は?

「トップスは1990年代のフィッシングシャツをイメージした、スポーティーなデザインの一着です。軽量なナイロン素材を使用し、背面にはベンチレーション(通気口)が付いているので、着心地も抜群ですね。ボトムスにはストレッチ入りのカーゴパンツを合わせました」

シャツ 1万6500円(ザ・ノース・フェイス パープルレーベル)、パンツ1万9800円(ザ・ノース・フェイス パープルレーベル)、ハット5390円(サブライム)、スニーカー(私物)