2021/10/6

面接でも同様ですが、オンラインツールの使い方は事前によく確認しておきましょう。議論の内容だけでなく、挙手機能やホワイトボード機能などを使いこなすことで、グループに貢献することができます。こうしたツールを積極的かつ的確に使いこなせることは、仕事をしていく上で必要なスキルにもなります。

オンラインのグループディスカッションは発言のルールを決めておくのがおすすめ(写真はPIXTA)

学生側からも積極的なアプローチを

Q4 コロナ禍でOB・OG訪問に苦労しています。知り合う機会が少なく、知っている先輩もリモートワークなどの勤務状況がよくわからないため、積極的にアポイントを取ることができません。どうしたらいいでしょうか?

採用ページから先輩社員の話を聞くことができるように設定されているなど企業側がOB・OG訪問の門戸を開いている場合を除いて、コロナ禍では、ゼミやサークルのOB・OGとの接点を得ることも難しいでしょう。

しかし、厳しいようですが、これに関しては皆が同じ条件です。大学のキャリアセンターに依頼をする、ゼミの先生から紹介を受けるといったことを通じて、対応してもらえる先輩を探しましょう。オンラインでOB・OG訪問をすることも可能です。オンラインの場合には、直接会いに行かなくてもいい分、社会人側のハードルは下がったと考えることもできます。

企業側は、人口減少によるこれからの人手不足を見越して、優秀な学生を採用したいと考えています。実際に働く先輩の声を聞くための方法は必ずあるはずですから、コロナ禍では積極的な就職活動ができないと思い込むのではなく、通常期と同じようにルートを探して適切に活用しましょう。

Q5 選考が進んでいますが、これまでずっとオンライン選考です。直接、企業を訪れていないため、企業の雰囲気が正直わかりません。内定をもらったとしても、本当に入社していいのか不安です。どうやったら、企業の雰囲気を知ることができますか?

企業の雰囲気を知りたいのであれば、正直に人事担当者にそう伝えましょう。採用を予定している学生から、そういった不安を訴えられたら、希望部署の先輩社員を紹介して話を聞かせてくれたり、社内を案内してくれたり、様々な配慮をしてくれるはずです。このような依頼に対する採用担当者の反応や回答からも、その企業の雰囲気が知ることができます。

連載の第9回でも紹介した方法ですが、気になる会社があれば、その会社の前まで行って、働いている人々を観察してみるということも効果的です。社員や出入りする人の表情や服装などを確認してみることで、わかることは多いはずです。

コロナ前は売り手市場だったこともあり、企業側は社内見学や交流会など色々な機会を用意して丁寧な対応をしていたと思います。しかし、このコロナ禍で業種によっては企業経営に大きな影響があり余裕がなくなったこと、採用人数を絞らざるを得なくなったことから、これまで以上に学生の側からの積極的なアプローチが必要です。自分自身で働く会社を見極めるという気持ちをもって、取り組んでみてください。

(連載おわり)

安藤至大
日本大学経済学部教授。2004年東京大学博士(経済学)。政策研究大学院大学助教授、日本大学大学院総合科学研究科准教授などを経て、18年より現職。専門は契約理論、労働経済学、法と経済学。厚生労働省の労働政策審議会労働条件分科会で公益代表委員などを務める。著書に「これだけは知っておきたい 働き方の教科書」(ちくま新書)など。

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