ビジネスショールカラーが今、新しい!
ミドルゲージカーディガンをジャケット代わりにする、その一歩先に……。ショールカラーは、ラペルのように首元が立体的なため、カーディガンの中でもより一層ジャケット然とした印象だ。着こなしのポイントは、きれい目に整えること!
■DRAKE'S(ドレイクス)
英国カントリーのアイコンを巧みにモダナイズ
ドライタッチなウールの手触りに古き良き英国カントリーテイストがありつつも、着るとダボつきは皆無で、そのうえ意外なほど軽やか。このモダナイズ具合がドレイクスらしい。全身をグレー系のグラデーションでコーディネートすれば、より都会的なニットスタイルに。7万5900円(ドレイクス 銀座店)

■POLO RALPH LAUREN(ポロ ラルフ ローレン)
凝った襟デザインでタイドアップもサマになる
注目すべきは襟周りの表情。V ゾーンの開きを狭めにしつつ、ショールカラー部分と前立ての編みを切り替えることで立体的な表情を演出している。タイドアップスタイルとの相性も抜群だ。シャツを合わせるなら、ドレッシーすぎるものよりBDシャツなどがよく似合う。4万9500円(ラルフ ローレン)

■BAFY(バフィー)
イタリアらしいアレンジが光る洗練されたたたずまい
イタリアンニットの新鋭として支持を集めるバフィー。こちらは目の整った畔編みや小ぶりのショールカラーが洗練を発揮。イタリアンブランドらしいアレンジが魅力的だ。ローゲージながらすっきりとしたったずまいで、スカーフをあしらった小粋な装いにもよくなじむ。3万5200円(フェリージ オンラインショップカスタマーセンター)

”手編み“がもたらす特別なぬくもり 名作ヘビー級カーディガン
機械化が進む今もなお、手編みのローゲージニットにこだわるブランドは少数ながら残っている。ハンドメイドならではのぬくもりを肌で感じる。それは職人技を愛する者にとって至上の悦びだ。

■INVERALLAN×SHIPS(インバーアラン × シップス)=上
伝統のアランセーターを今に受け継ぐ歴史的傑作
アイルランドのアラン諸島に住む漁師たちが身につけた手編みセーターを起源とするアランニット。その伝統を受け継ぎ、今もなおハンドメイドを貫くのが当作だ。一着編みあげるのに約90時間を要するとされ、クラフツマンシップが凝縮された傑作と名高い。こちらはシップス別注アイテムで、シックなオレンジがエレガント。派手すぎない色みが使いやすい。5万7200円(シップス 銀座店)
■KNIT BRARY(ニット ブラリー)=下
圧倒的な存在感を放つローゲージニット
スペイン出身のデザイナーが2011年に立ち上げたブランド。ハンドメイドニットに特化したコレクションで知られ、こちらも手編みで作られている。グリーン、ブラウン、ブルーなどの糸をランダムに紡いだ極太ゲージのニットアウターは存在感満点。アルパカ50%+ウール50%素材のため、ローゲージでも肌触りは非常に滑らかだ。28万6000円(ストラスブルゴ)
※表示価格は税込みです。
撮影=若林武志 スタイリング=四方章敬 ヘアメイク=馬場拓也(SEPT) 文=小曽根広光、間中美希子、川田剛史
[MEN’S EX 2021年12月号DIGITAL Editionの記事を再構成]
SUITS OF THE YEAR 2021
アフターコロナを見据え、チャレンジ精神に富んだ7人を表彰。情熱と創意工夫、明るく前向きに物事に取り組む姿勢が、スーツスタイルを一層引き立てる。