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BREGUET 技術者出身CEOが描く創業250周年への道筋

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2022.12.4

ディテールの操作でアイコンをモダナイズ。ブレゲの洗練されたデザインを代表する「クラシック」コレクションの新作「クラシック 7337」。ギヨシェ装飾やブレゲ針などのブランドの特徴的なコードを尊重しつつ、モダンな仕上げを施したメゾン・ブレゲの洗練されたデザインを表する。ムーブメントは同ブランドでは最薄の厚さ2.4㎜のキャリバー502を搭載。安定した動力と性能を確保しながら薄型の美観を強調するため、香箱にはオープン型を採用している。自動巻き、18Kホワイトゴールドケース、39㎜径。591万8000円/ブレゲ 問ブレゲ ブティック 銀座 ℡03-6254-7211

時計史に数々の発明と革新を世に生み出してきた希代の天才時計師ブレゲ。創業250年を3年後に控え、今後の展望を最高経営責任者(CEO)のリオネル・ア・マルカ氏に聞いた。

トゥールビヨンをはじめ、時計に数々の発明・革新をもたらした創業者アブラアン-ルイ・ブレゲの機構と意匠とを、ブレゲは受け継ぎ、進化させてきた。希代の天才時計師とうたわれた初代ブレゲがパリのシテ島に工房を開設したのは、1775年のこと。3年後に迫った創業250周年という大きな節目に向けてのかじ取りは、2021年にCEOに就任したリオネル・ア・マルカ氏に委ねられた。

LIONEL A MARCA(リオネル・ア・マルカ)。1967年スイス生まれ。故郷のポラントリュイにて時計師としての経験を積み、92年スウォッチグループ傘下のフレデリック・ピゲに入社。その後、ETAへ転籍し、複数のグループ内企業でコンサルタントとして活躍。19年スウォッチグループのエクステンディッド・グループ・マネージメント・ボードメンバーに選任され、21年より現職。

「250周年プロジェクトは、複数開発中です。時間がたつにつれ、それらを戦略的に公開していきます」

ムーブメント会社フレデリック・ピゲ(現ブランパン・マニュファクチュール)でキャリアをスタートした技術者出身。製品開発と品質管理には、非常に高度な厳格さを要求する。

「私にとってブレゲは、宝石のような存在です。他社からもリスペクトされる素晴らしい歴史があり、そこには時計製作の手本があります。そして社員全員がブレゲで働くことに誇りを持ち、すべてを進化させてきました。それはメカニズムに限らず、デザインや仕上げも含まれます。歴史があり、技術の進化があり、さらに美しいことがブレゲの強みです」

  • スイス・ジュウ渓谷のブレゲ・マニュファクチュールで今も職人の手作業でムーブメントの組み立てやギヨシェ装飾はなされている

機械式時計の心臓部である脱進機とヒゲゼンマイの素材に、ブレゲはいち早くシリコンを導入した。また時をカウントするテンプの軸(天真)の両端を強力な磁石で支え、重力の有害な影響を解消し、衝撃に対する耐性を向上させ、テンプの安定性を保証する「マグネティック・ピボット」のような極めて革新的な独自のメカニズムも有する。

「初代ブレゲの視点において、すべての革新は精度や性能、または顧客の使いやすさの向上を目的としていました。ブレゲはこのブランドの原点を純粋に尊重するべく新素材や新テクノロジーに引き続き注力しているのです。目が肥えた日本のファンにも満足していただける新製品が紹介できると、信じています」

[THE NIKKEI MAGAZINE 12月4日号の記事を再構成]

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