就活女子学生の2割 「活躍見込めず」選考を自ら辞退本社調査

新卒採用の現場で女性活躍推進をアピールする企業が増えるなか、女子学生側も働きがいや女性登用の実態を厳しく見極めている。日本経済新聞社が就職活動を経験した今春卒業予定の女子学生約千人に調査したところ、5人に1人が「産後働き続けている女性が少ない」など活躍が見込めないとの理由で、選考を辞退していた。

女子学生には時短勤務や育休などのアピールばかり

「女性も家庭と両立して働けますよ」。大学院修士課程2年の米本佳乃子さん(25)は昨年の就職活動で、女子学生だけにこう話す企業担当者にうんざりした。女性も男性と同等に昇進機会があるかどうかに関心があるのに、時短勤務や育休など制度のアピールばかり聞かされたと憤る。

大手など複数企業から内定を得たが、4月からベンチャーのコンサルタント会社で働く。社長との最終面接で「男女平等に仕事を任せ、評価している」と実感できたことが決め手になった。いずれ海外で就職したいと考えており、「転職市場でも通用するよう、自分の能力を本当に高められる環境を選んだ」と話す。

日本経済新聞社は3月1~7日、インターネット調査会社のインテージを通じ、就職活動の経験があり、今春大学または大学院を卒業・修了予定の女子学生1007人に意識調査を行った。

就職活動が解禁となり、企業の説明会に向かう学生ら(1日、大阪市住之江区)

女性活躍が見込めないと感じ、エントリーを辞めたり、選考過程で自ら離脱したりした企業があるかとの問いに、「はい」と回答したのは21.1%と5人に1人。「どちらともいえない」は16.4%、「いいえ」は62.6%だった。

「女性活躍が見込めない」と感じた理由(複数回答)としては「産後働き続けている女性が少ない」が40.1%で最多。「希望部署に女性が少ない」(36.8%)と続き、選考過程でセクハラを受けたとの回答も6.1%あった。

次のページ
4人に1人が、就活中「ジェンダーバイアス感じた」