
楽チンで快適ゆえ、ランニング系スニーカーをヘビロテする方も多いかと。でも、一方でスポーティさ、子どもっぽさを避けたいジレンマもありますよね。そこで選びたいのが、やんちゃな派手めデザインに振り切ったソレ。洋服とのコーディネートも交え、その活用法をご紹介します!
キメすぎでもルーズでもない、ほどよいユルさと艶(=上品さ)を併せ持った“ほどユル艶あり”なスタイル。それこそが、イマドキで好感度の高い「シン大人カジュアル」です。
では、それをどう体現するか? あらゆる視点から考えてみました。
ランニング系はちょっと“やんちゃ”なぐらいがいい
クッション性抜群でラクチン。それだけにランニング系スニーカーは、ついついヘビロテしてしまいますよね。だからといって、完全無欠かといえば、さにあらず。
「スポーティーに見えすぎる」、「少々、子どもっぽい」といった、落とし穴もあるんです。そこんとこを、うまく回避して“ほどユル艶あり”に見せるのが、シン大人カジュアルのスニーカー活用法。気になるそのカギは、まず、中途半端ではなく、主張のあるデザイン=やんちゃテイストのモデルを選ぶことにあります。
ランニング系スニーカーは、機能的なだけでなく、ちょい派手なデザインのものも多いでしょ。それを逆手に取って、大人ならではの視点でチョイスするのです。それでスポーティさを払拭しつつ、好感度のあるやんちゃな雰囲気を演出するという算段です。
特に、イタリアブランドのランニング系タイプのスニーカーは、遊びすぎなくらいのデザインが豊作ですから、それを生かさない手はありません。
肝心の装いは、コート系スニーカー同様に、スマートなカジュアルセットアップを推奨いたします。とはいえ、この場合は、やんちゃテイストのスニーカーに負けない柄物を選ぶのが最大のポイント。大人の艶が薫るダブルブレステッドなら、いうことなしです。
では、そんなシン大人カジュアルの好例を、ポイントと合わせて順にご紹介しますので、ご参照くださいまし。
■POINT 1
ほどよいゆとりが、大人の余裕を醸し出します

セットアップのなかでも、選ぶべきはちょいユルなシルエット。これがイマドキの気分とこなれた雰囲気をアピールしてくれます。それだけではありません。ゆとりがあることで、アウトソールにボリュームのあるランニングタイプのスニーカーとも、好相性ってわけです。
ジャケットは大人っぽさや艶感を盛るために、できればダブルブレステッドを選びましょう。加えて、主張のあるスニーカーに負けず、それでいて、すんなりなじむ柄を選ぶのもポイントになります。悪目立ちしにくくトライしやすいのは、こちらのようなクラシックテイストのチェック柄。
■POINT 2
二度見されるぐらいの主張あるデザインをチョイス

スニーカーは、イタリアブランドを中心としたデザイン性が高いものをチョイスすべし。そこがスポーティさを払拭するポイントになります。それは、やんちゃさと遊び心を効かせることにもつながりますから、躊躇(ちゅうちょ)は無用です。
上は1990年代のストリートシーンからインスピレーションを受けたフィリップモデルの新作。スエードと高密度ナイロンのコンビネーション、シューレースに付いた左右異なるデザインのメタルプレート、大きなハトメなど、随所に個性が光ります。
■POINT 3
大人っぽさと遊び心はトップスにも隙なく盛り込む

足元はランニング系のスニーカーを履いていても、ワイドラペル、しかもダブルブレステッドのジャケットを軽快に羽織れるのが、やんちゃな大人の特権です。
着こなしは、ちょっとユルめのサイジングのものを、ボタンを留めずに全開で羽織るぐらいがいい塩梅(あんばい)。できれば、プリントや刺しゅうなどに主張のあるインナーを合わせて遊び心を添えておくと、こなれ感が増しますよ。

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