TOEICスコアより重要なのは実践英語力

ここまで、TOEICスコアが上がるごとに転職時の年収も比例して増えることについて述べましたが、英語力を上級・中級・初級で判断した方が、実際の年収との関係がより鮮明です。実際、当社の登録者の方々の英語力を上級・中級・初級で分類し、実際のTOEICスコアと年収を比べると、TOEICスコアより実践の英語力の方が明らかに年収との関係が深くなります。これは10年前に調べた時から同様の傾向が続いています。

英語力上級の方々の平均年収が1000万円を超える一方、TOEICスコア900点台保持者の方々の平均年収は800万円台です。これにより、TOEICスコアで高得点を保持していても転職時の高年収には限度があることが分かります。TOEICは年6回の受験機会があり、級ではなくスコア制のため、スキルアップの目安になります。しかし、中途採用の現場ではTOEICスコアはあくまでも採用時に英語力のレベルを知るための目安であり、英語を業務で使う企業ではTOEICのスコアはほとんど重視していません。

重要なのは「仕事で英語力が求められる」ことですので、英語を用いて仕事に従事していた経験があれば十分です。実際に英語を用いて業務ができるかは、英語面接である程度明らかになります。また、日本ではホワイトカラーの方々の転職の際、職務経歴書にTOEICスコアを記載するのが主流になっているものの、TOEICは日本と韓国でのみ有名で、外資系企業の外国人の面接担当者はTOEICのスコアの意味をそもそも知りません。

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