食洗機、ロボット型掃除機……家電をフル活用

家事の効率化では「家電に頼る!」「最新家電に最大限頼る」「冷蔵庫を大活用」など家電の活用を挙げる声が目立った。

「長女の育休明けの28年前から食洗機を使っている」というのは、2人の子どもは既に成人したという60代の女性だ。この女性は友人のすすめで「食器洗いの時間は子供のために使うという意図」で食洗機を取り入れたとか。使い始めた当時はいまほど普及していなかったが、「子供との時間は何より貴重なので決して食洗機=ぜいたく品ではなかったと思う」と振り返る。

忙しい毎日。それでも心地よく暮らせるように時間は上手にやりくりしたいところ。「ルンバで家族の時間をつくろう。」との広告のキャッチコピーにひかれて、ロボット型掃除機「ルンバ」を「思い切ってボーナスで購入」したというのは、大学1年生の子どもを育てる40代の女性だ。「会社に行く前にセットすれば床の掃除が終わっている。こんな幸せなことはないなぁと家電のなかで買ってよかったものNo.1です」と自身の選択に対する満足感を伝えてくれた。

ロボット型掃除機の導入効果自体は、家具の配置をはじめ室内の状況によっても異なるだろう。ただし、この女性が「掃除時間だけでなく家族に対して過度な要求をしなくなったことも大きいです」と伝えるように、何らかの手段で我が家に合う家事の省力化・効率化ができると、家族との関係でもプラスは小さくない。そうした点は参考になりそうだ。

課題解決の手法は様々。仕事と同様に「見える化」が役立ったという人もいる。「布団たたみが苦手で、毎朝すごく心を重くさせていた」という、高校2年生と中学3年生を育てる40代の女性だ。「所要時間を計ってみたところ、家族全員分をたたんでも、2分しかかからないことがわかりました」。2分の我慢なら大したことない、と気づいたこともあり、「布団たたみは『苦手な家事』ではなくなったのでした。見える化の勝利」と苦手な家事の時間を計ることを提案する。

食事づくり コロナ禍で抜本的に見直した人も

対応が大きく分かれたのが、食事作りでの工夫だ。夕飯の準備一つとっても、「支度してから出社しようと思ったら働けない」と友人に言われたのを機に、「帰宅後に晩ご飯をつくることにして、朝は出勤するだけにした」という人もいれば、「夜ご飯は朝作って、冷蔵庫へ」を推す人もいる。後者は大学生と高校生を育てる家庭からで、「子どもたちだけでも食べられる」という点を評価しているようだ。

このほか、「冷凍食品をうまく使うとよい」「市販品デリバリーも活用」なども挙がった。時短調理にしたい、自身の息抜きにプラスになるなど、工夫の背景にあるニーズは実に様々だ。

コロナ禍で「おうち時間」が増えたことを機に、食事づくりの段取りを抜本的に見直した人も。中学2年生と小学3年生を育てる40代の女性だ。子どもの学校の休校もあり、外出制限があった時期にテレワークの合間に3食を準備する日が続き、「しんどい思い」をしたことが転機になったという。

毎回デリバリーでは出費がかさむし、外出自粛となった期間は特に、食事は生活の楽しみに。もちろん、栄養バランスも大事にしたい。「夫は料理ができず、育てるのは諦めた」。そうした状況から、この女性は自身を責任者に見立てる形で「調理効率化プロジェクト」を立ち上げたという。「『私はプロジェクトを任された責任者』とイメージすると、俄然(がぜん)やる気が出るのがワーママの性(さが)です」

効率化のため、まずはインターネットの活用を中心に情報を収集。結果的に金曜日の夜に1週間分の献立を決めるようにした。「『献立&買い出しリスト』をExcelで独自に作成」し、行きつけのスーパーの売り場陳列順に整理したリストを持って土曜日に買い出しへ。土日のうちに「肉魚の下処理、作り置きおかずの調理等を一気に済ませます」。この女性の場合は「ひとつひとつのタスクが確実に終了していく」と実感できる点もプラスになり、大幅な効率化と同時にモチベーションが上がったそうだ。

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