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ソフトバンク本社内の最新技術の体験施設「EBC」(同社提供)

ソフトバンク本社内の最新技術の体験施設「EBC」(同社提供)

ソフトバンクがデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する新たな事業を仕掛けている。人材のリスキリングを推し進めながら、医療や人工知能(AI)人材教育など様々なDX事業を次々スタート、顧客企業のDXを支援する体験型施設も開設。携帯電話を核とした通信会社からDXソリューションカンパニーに変貌している。

EBCは満員御礼、最新のメタバースも体験

「ビジネスパーソンのためのテーマパーク」。2021年6月、東京・竹芝のソフトバンク本社屋内に最新のテクノロジーを体験、顧客のDXを支援する施設がオープンした。正式な名称は「エグゼクティブ・ブリーフィング・センター(EBC)」。写真撮影は原則禁止。社員でも許可なく入場は許されず、法人顧客に限定した完全予約制の施設だが、「満員御礼」状態が続く。

EBCの仕掛け人の上野本部長

EBCの仕掛け人の上野本部長

EBCの仕掛け人でもある上野邦彦法人マーケティング本部長は、「AIやIoT、メタバース、5Gなど最新テクノロジーは、多くの法人顧客から注目されている。ただ最新技術を活用して新たなソリューションを提供しようと口で説明しても,大半の顧客はピンとこない。そこで最先端の技術を実際に体験してもらい、顧客のDX支援にもつながるEBC開設に踏み切った」という。

実際にどんな体験ができるのか。メタバースの体験スペースに入れてもらった。VRゴーグルを装着すると、突然目の前にカフェの厨房が現れた。そして驚いたことに自分の手にあたるところに人造のピンク色の手が出現、この手を自分の意思で動かしながら、ミルク入りのコーヒーをつくることができた。まるで本当に触れているような感覚で手を自在に動かせたのだ。

メタバースは、娯楽分野中心に需要が見込まれている。しかし、「様々なビジネスの用途が考えられる。顧客企業からは、この技術を活用すれば、飛行機の操縦や外科手術などのトレーニング用に応用できるなどの提案も出ている」と上野本部長は語る。

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