保険外交員からリスキリングしてエンジニアに転身した垣内さん

「もっと年収を伸ばすため、フロントエンジニアからディレクターに昇進したい。そのためには他の言語も習得する必要がある」という。「母校」のテックアカデミーを運営するキラメックスがヤフーと提携して開校したヤフーテックアカデミーに「興味津々だ」と語る。

最近、プログラミングスクールが次々誕生しているが、ヤフーテックアカデミーとはどんなスクールなのか。東京・紀尾井町のヤフー本社を訪ねた。

現場のエンジニアがワンオンワン、本音も聞ける

「実はヤフーの企画コンテスト『未来妄想会議』でデジタル人材不足という社会課題を解決しようと、22年夏に社員から発案され、急きょ立ち上がったスクールだ」と人事担当の湯川高康・常務執行役員はこう話す。ヤフー本体の人事部門に事務方が置かれ、単なる営利目的のプロミングスクールではないようだ。

ヤフーの社員は約8千人のうち3千人程度がエンジニア、国内有数のネット企業に成長している。ヤフーのアカデミーの特徴は、社内のエンジニアが全面的に支援し、講師や相談役を務め、1on1(ワンオンワン)など個人面談も適宜実施することだ。湯川常務は「エンジニアの本音も聞けるし、IT職場の実態もよく分かる」と話す。月2回、1人当たり45分間のワンオンワンの時間を設けるという。

テックアカデミーの受講生は年々増えているが、実際の大手インターネット企業のエンジニアの現場がどういうものかイメージできない受講生は多い。しかし、「ワンオンワンで不安を感じている受講生の相談役にもなれる」というわけだ。受講する期間は4カ月で320時間(同コースは55万円)。ウェブの基礎学習や汎用性の高いプログラム言語「java(ジャバ)」を習得しながら、OSの「Linux」やフレームワーク、チームでのモノ作りなどについて幅広く学習、最後にWebアプリケーションを自分で制作してもらうという。

修了後は転職支援も行う。「本人の能力や希望次第だが、ヤフーなどZホールディンググループ企業を含め、さまざまな企業への転職を支援する」(湯川常務)という。