【日本語訳】
1998年創業のペイパルは、使い勝手の良さを武器にEC決済で圧倒的な地位を築いた。稼働口座数は6月末までに4億を突破。このうち4割は米国外だ。ペイパルで決済可能な加盟店も3200万に達する。時価総額は約3400億ドルで米大手銀行に肩を並べる。
日本市場では海外と商品をやりとりする越境ECの決済に注力してきた。稼働口座数は430万。ペイパルのダン・シュルマンCEOはかねて、世界3位のEC市場である日本を重点地域の一つに挙げていた。現金決済が7割を占める日本は成長余地が大きいとみる。会員数600万人のペイディを買収することで、国内決済市場での存在感を一気に高める狙いだ。

room for..に注目してみよう!

今回取り上げる単語は、room for... です。

記事には、 He sees Japan, where cash is used for 70% of payments, as having a lot of room for growth.(現金決済が7割を占める日本は成長余地が大きいとみる)とありますが、ここでご注目いただきたいのが room for という表現です。roomは「部屋」以外にも空間的な「余裕」や存在などの「余地」という意味もあります。そのため room for … で「〜する余地」という意味で、ビジネスやニュース、また日常会話において広く使われている表現になります。room for improvementで「改善の余地」、room for growthで「成長の余地」などが特によく使われます。また、There's no room for ...で「〜の余地はない」「〜の余裕はない」と否定の形でも使われるので、合わせて覚えておきましょう。

Speak up! 会話での使い方をみていきましょう。

【シチュエーション1】
A: Are you considering overseas expansion next?
 次は海外への展開を視野に入れてますか?
  
B: Yes. We believe there are still a number of countries in Asia that have room for economic growth.
 そうですね。アジアでもまだまだ成長の余地がある国がたくさんあるはずなので。

have room for … growthで「〜成長の余地がある」という意味で、まだまだ伸びしろがありそうな分野や市場などを述べるときに使う表現になります。

【シチュエーション2】
A: It looks like Heather was finally fired.
 とうとうヘザーがはクビを言い渡されたんですってね。
  
B: It seems that she offended one of our important clients again. There’s no room for excuses.
 また大切な取引先を怒らせたみたい。弁解の余地はないわ。

excuseは「言い訳」という意味ですので、there’s no room for excusesで「弁解の余地はない」という意味になります。excusesと複数形になることに注意しましょう。

【シチュエーション3】
A: Are you full already? I bought cake too.
 もうおなかいっぱい? ケーキも買ってあるんだ。
  
B: I’ve always got room for dessert! Of course I’ll have a piece.
 デザートは別腹よ! もちろんいただくわ。

room for dessertは「甘いものが入る余地」という意味ですので、have room for dessert で「甘いものは別腹」というニュアンスで日常会話ではよく使われます。

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room… ほかにもこんな使い方