伊藤食品「あいこちゃん辛鯖味噌煮」(190グラム、24缶で8294円)

真の激辛好きにオススメの1缶

伊藤食品(静岡市)の「あいこちゃん辛鯖味噌煮」は、真の“辛いもの好き”にだけ推薦する激辛のサバ缶。大げさではなく、本当に辛い。缶を開けた段階で唐辛子の匂いが発散し、鼻腔を駆け上がって脳髄を刺激する。缶汁も唐辛子色に染まっており、試食する際も、ちょっと度胸がいる。

最初のひと口では甘さを感じるが、その直後に来る辛さで舌がしびれる。ふた口目以降はだんだん苦みを感じるようになり、いつしか頭がぼーっとしてくる。こうして思い出すだけでも汗が出てくるほどだ(本当です)。ただし、辛さはすっきりと澄んでいる。良質の国産唐辛子を使っているおかげである。

ふくや「明太王鯖」(165グラム、900円)

イワシの腹に明太子(めんたいこ)を詰めた「いわし明太」という福岡名物があるが、そのサバ缶バージョンとも言えるのが、ふくや(福岡市)の「明太王鯖(めんたいおうさば)」。ノルウェー産のサバに、同社特製の明太子とピリ辛の漬け込み液を加え、オリーブオイルでしっとりと仕上げている。

ノルウェー産のサバは、国産ものに比べて脂が倍近く乗っている。だからジューシーなのだが、明太王鯖の場合はあえてサバの身を一度蒸し、浮いてきた余分な脂を落としクリアな風味にしている。ふくやの明太子はすっきりとした辛さが魅力だが、その魅力を製法にきちんと生かしている。

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究極の進化形は前代未聞の味