ビジカジに合うモカシン ワラビー・3アイの人気再燃

甲の部分にあるU字状の縫い目がモカシンシューズの特徴

全国のアパレルショップの情報を集めたウェブメディア「FACY MEN(フェイシーメン)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を超える利用者の閲覧情報を分析、次のトレンドを読み解く。




FACY MENの直近の記事閲覧数を分析すると、「シューズ」に関する記事がよく読まれていた。

シューズカテゴリーの記事を見てみると、スニーカーだけでなく、「シャンボード」や「パラブーツ」などの革靴を紹介した記事もよく読まれていた。秋口に革靴の新調を考えている読者も多いようだ。

ビジネスシーンのカジュアル化が進む昨今、求められる革靴も変わりつつある。スーツを着る機会が減った今であれば、かっちりした革靴よりも、ややラフなニュアンスで履ける一足のほうが活躍の場は広そうだ。多くの種類がある革靴の中でも、今回はモカシンシューズに注目する。甲の部分の縫い目がU字状になっているタイプだ。近年、盛り上がりを見せるアメカジスタイルとも相性のいいモカシンシューズだが、大人はどう履きこなせばいいだろうか。FACYに登録する各店におすすめの一足を聞いた。

ゴアテックス搭載のワラビー ビジカジとも好相性

「ここ最近、1990年代のファッションが再びフォーカスされるようになり、英国の老舗ブランドであるClarks(クラークス)のワラビーやTimberland(ティンバーランド)の3アイを筆頭に、当時の足元を飾っていたモカシンシューズが注目されています」

そう話すのは、東京・新宿にある「417 EDIFICE(フォーワンセブン エディフィス)新宿店」の副店長、宮本賢治氏だ。クラークスの代表的な一足を薦めてくれた。多くのセレクトショップも別注を仕掛けるなど、その人気は飛ぶ鳥を落とす勢いだという。

1825年に創業した英国の老舗シューズブランド、Clarks。デザートブーツと並び同ブランドのアイコンであるワラビーのルックスはそのままに、内側には防水透湿性に優れたゴアテックス素材を採用。リフレクトプリントを施した靴ひもも付いており、夜道も安心だ。CLARKS / WallabeeBT GTX 3万4100円

「ワラビーの一番の魅力は“柔らかさ”ではないでしょうか。アッパーに使われるスエードの色味や素材感、独特のフォルムから醸し出される印象も含めての柔らかさですね。ワークにもストリートにも寄り過ぎない、絶妙な品の良さがあります。カジュアルからきれい目まで、幅広いテイストのコーディネートに合わせられる一足ですね」

今回取り上げるワラビーは、現代的な機能性を持ち合わせている点も店頭で人気がある理由だと宮本氏は続ける。

「内側にゴアテックスを採用しているので、雨の日も気にせず使えます。お客様からも非常に好評ですね。また、ブランド定番のクレープソールは使ううちに黒ずんできてしまうのが難点だったのですが、こちらはビブラムソールを採用しています。汚れを気にせず履ける安心感もあります。アッパーとソールを同系色にまとめているので、ソールのボリューム感も気になりません」

防水透湿の機能を持つゴアテックスを使用しており、ムレにくい
アウトソールはグリップ力に優れるビブラム製。濡れた地面でも滑りにくい

ブーツのような重厚感がありながら、履き心地は至って軽い一足だという。ミドルカットの形状のデザインを生かす合わせ方のコツも聞いた。

「細いパンツだとシューズの履き口に裾がたまってしまいます。裾幅にゆとりのあるややワイドなパンツを合わせるのがおすすめですね。カジュアルなシーンだけでなく、仕事着に合わせる一足としても、ぜひ注目してほしいです」

セットアップやジャケパンスタイルとも相性がよく、ビジネスシーンにも重宝しそうだ
次のページ
今こそ履きたい老舗の定番 おすすめはバーガンディー