日経エンタテインメント!

放送後は反響の大きさに驚いています。俳優仲間たちが「すごいね」とか「大変だね」と言ってくれるのは予想できたことですが、そこまで親しくない知り合いから「見たよ」と言われたり、道ですれ違った人たちから「頑張ってください」と声をかけられたりもします。舞台に出ていてもそんな反応はまずないので、テレビで話題になるとはこういうことなのか、と今さらながら影響力の大きさを実感している毎日です。

司会は初めてではありませんが、今までやってきたのはトニー賞授賞式の中継のようなミュージカル関係の番組や、音楽番組がほとんど。バラエティーは初めてだし、しかも『行列のできる相談所』のような大きな番組なので、きっと緊張感は半端じゃないでしょう。『行列~』には何回かゲストで出させていただき、「バラエティーの最前線」だと毎回思っていました。いろんなジャンルの方がいらっしゃって、いろんな企画やVTRがあって、トークでは台本にないことも振られるし、話もどんどん広げていかなきゃいけない。番組の規模が大きくて豪華だし、日曜夜の放送だから日本中の家庭で見られている。だから『行列』に出るときは、いつも気合を入れてスタジオに来ていました。

僕が出たときのMCは、東野さんが多かったように思います。東野さんは、ネタの振り方がとてもありがたくて、例えば僕がちょっと毒気のあるコメントをしたら、それをぱっと広げてくれます。自然に話の流れをつくる話術に、毎回驚いていました。落ち着いていて、安心感もあります。後藤さんはまた違う持ち味で、VTRに対するコメントがとても面白かったり、例えツッコミのバリエーションが豊かで、本当にすごいなと思います。お2人の中に入って交代でMCをするのですが、同じようにできるとは、自分でもとても思えないです。

じゃあ、なぜ僕なのか。それはいまだに聞かされていないから分からないですけど、やっぱり新しい風を期待されているのでしょうか。スタッフの方からは、やりたいことや興味のあることがあれば教えてくださいとも聞かれました。僕はミュージカルや舞台の俳優なので、ミュージカルの仲間たちや演劇のことを紹介できるのなら、自分がやらせてもらう意味もあると思います。今までは番宣で出る側だったから、出る側の気持ちも分かるし。バラエティータレントではないからこそ、自分に何ができるのか、その役割を探しています。

ファンの方の間では、これで僕は舞台にあまり出なくなって、バラエティータレントに方向転換するのか、という見方もあったようですが、それは違います。仕事のメインが舞台なのは変わりません。なので、公演や稽古でスタジオに行けないときも出てくるでしょうが、そのときはVTRで出るとか、工夫をして頑張らせてもらいたいと思っています。サプライズ発表のときも、東野さんから「来られるときに来てください」というお言葉をいただき、ありがたかったです。今後は今までに増して舞台の予定が入っているので、どうやって時間をつくって、MCの仕事と両立させていくかも新たなチャレンジです。

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ドキドキしながら、新たなやる気に満ちて