日ごろのストレスを食卓で癒やす

エディブルフラワーの生花としての保存期間は長くても5日程度と短い。だから、生野菜と同じような感覚で扱う必要がある。湿らせたキッチンペーパーや新聞紙などの上に重ならないように並べ、ラップをふわっとかぶせ、冷蔵庫の野菜室で保存するとよい。年間を通して楽しむために、乾燥させてドライフラワーの状態にして保存するという手段もある。乾燥させることで香りが少し弱くなったりはするが、平均して1年ほど保存が可能だ。

もし、購入したエディブルフラワーをあまらせてしまった場合は、それを自宅でエディブルフラワーソルトにしてもいい。その方法は以下の通りだ。

①乾きやすいラベンダー、ナスタチウム、マリーゴールドなどを選ぶ

②冷水で花をすすぎ、水を切って、よく乾かす。花弁や葉(食用部)を丁寧に取り分

ける。

③直射日光を避けた場所にペーパータオルを広げ、その上に②を重ならないように並

べて、1~2日かけて乾燥させる。

④完全に乾いたら、お好みの塩を適量いれて混ぜ合わせ、清潔な保存容器に乾燥剤と

ともにいれて保存する。

これでいつでもエディブルフラワーの華やかさを食卓で味わうことができる。花のある部屋で過ごす人は、そうでない人に比べて緊張時に高まる交感神経の活動が約25%抑えられ、リラックス時に高まる副交感神経の活動が約29%も高まる――といった近年の研究データもあるようだ。何かとストレスを感じやすい現代社会。食卓で花の癒やしとおいしさを堪能してみてはいかがだろうか。

(一般社団法人日本ソルトコーディネーター協会代表理事 青山志穂)

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