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2022年の1年間に、通院や入院などにかかった医療費の合計が10万円超の場合は「医療費控除」が受けられる。確定申告の際、医療機関などに支払った合計金額を「医療費控除の明細書」に記入して提出することで、納めた税金の一部が戻る仕組みだ。申告する本人と生計を一にする家族も対象になる。

とはいえ、1年分のレシートを集めて家族ごと、かつ医療機関ごとに整理して集計するのは時間も手間もかかる。そこでお勧めなのが、Excelの秀逸な集計機能である「ピボットテーブル」。これを使えば、事前にレシートを整理することなく順不同に入力して集計できるし、後から見つかったレシートの追加や金額の修正も簡単だ。何より、数式を一切使うことなく、マウスのドラッグ操作だけで集計できるのがうれしい(図1上、中)。

今回は、家族3人分の医療費をピボットテーブルで集計し、それを国税庁のホームページから入手したExcel版の医療費控除の明細書に転記する(図1下)。

図1 2022年中に支払った医療費の合計が 10万円超なら税金の控除があり、生計を共にする家族の分もまとめて申告できる。家族3人分をExcelで集計して、確定申告で医療費控除を申請しよう。各医療機関などで支払った金額をピボットテーブルで集計。国税庁(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/iryouhikoujo2.htm)が配布しているExcelファイル「医療費控除の明細書」に転記する。明細書はPDF版もあるほか、税務署でも紙の書類を配布している

図1 2022年中に支払った医療費の合計が 10万円超なら税金の控除があり、生計を共にする家族の分もまとめて申告できる。家族3人分をExcelで集計して、確定申告で医療費控除を申請しよう。各医療機関などで支払った金額をピボットテーブルで集計。国税庁(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/iryouhikoujo2.htm)が配布しているExcelファイル「医療費控除の明細書」に転記する。明細書はPDF版もあるほか、税務署でも紙の書類を配布している

まずはレシートを基に、医療費データを1件1行のルールでワークシートに入力する。項目は自由に設定してよいが、転記する際に必要な「受診者」「支払先(医療機関名など)」「金額」の3つは必ず用意する(図2)。入力の際は時系列、すなわち古いものから順に並べる必要はない。集めたレシートを片っ端から入力していけばOKだ。

図2 医療費データを入力済みのExcelファイルを用意した(https://web-cache.stream.ne.jp/www11/nikkeibpw/pc/pc21/download/2302office.zip)。それを入手してピボットテーブルの使い方を学ぼう。なお、自分で入力する際は時系列で並べる必要はなく、手元にあるレシートを見ながらどんどん入力していけばよい。申請書類で必要な「受診者」「支払先」「金額」の3つの見出しは必ず用意する

図2 医療費データを入力済みのExcelファイルを用意した(https://web-cache.stream.ne.jp/www11/nikkeibpw/pc/pc21/download/2302office.zip)。それを入手してピボットテーブルの使い方を学ぼう。なお、自分で入力する際は時系列で並べる必要はなく、手元にあるレシートを見ながらどんどん入力していけばよい。申請書類で必要な「受診者」「支払先」「金額」の3つの見出しは必ず用意する

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