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イー・ファルコン代表取締役の田中伸明さん

イー・ファルコン代表取締役の田中伸明さん

人材採用などで用いる適性検査サービスを手掛けるイー・ファルコン(東京・中央)代表取締役の田中伸明さん。ビジネススクールで出会った中野智哉さんらと「オファー型」の就活サービス「OfferBox(オファーボックス)」を提供するi-plug(アイプラグ)を2012年に創業。9月末にグループ会社のイー・ファルコンの代表取締役に就任した。リスキリング(学び直し)時代を迎える中、新たな人材採用・育成事業に挑む田中さんの素顔に迫った。

性格診断など194項目の検査で適性見抜く

「彼女なら、うちのカスタマーサクセス部門に向いているかも」。東京のある大手メーカーの採用担当者は、ビジュアルデータと睨めっこしている。イー・ファルコンの適性検査「eF-1G(エフワンジー)」を活用した採用候補者のデータだ。

同社の適性検査は、性格診断や能力テストなど多角的な測定項目から人材の特徴を的確に把握できる仕組みとなっている。測定領域は194項目で251の設問を用意。心理学や統計学などの専門家が監修して設問を作成している。

「他の適性テストは、ストレス耐性など部分的なところしか分からないが、個人の心理学的特性を網羅的かつ体系的に測定できる設問体系となっており、その人の特性の全体像がより明確に分かるような仕掛けとなっている」(田中さん)という。

具体的に企業の人事・採用部門はどのように活用しているのか。営業や技術など各部門の社員に適性検査を実施、データを収集・分析して活躍している社員に共通する特性を導き出し、採用候補者に照らし合わせ、採用の可否などに活用したりするという。すでにeF-1Gの適性検査の受検者数は400万人を突破、導入実績企業は1000社以上に上る。

さらに同社は、企業が「人的資本経営」を実践していくための新たな適性検査のツールを開発中だ。従業員の様々なデータを分析して採用活動や従業員満足度の向上につなげる「ビープルアナリティクス」を支援していくソリューションとなる。

田中さんは「リモートワークや副業など働き方が大きく変わる中で、一人ひとりのキャリアを輝かせることを大事にして、適性検査のソリューション開発にあたっている」と強調する。人材支援事業に本腰を入れる田中さん自身はどんなキャリア人生を歩んできたのか。

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