
全国のアパレルショップの情報を集めたウェブメディア「FACY MEN(フェイシーメン)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を超える利用者の閲覧情報を分析、次のトレンドを読み解く。
FACY MENの直近の記事閲覧数を分析すると、「シャツ/Tシャツ」に次いで「シューズ」の記事がよく読まれていた。

シューズのカテゴリーの中では、スニーカーや革靴の記事とともに、サンダルを取り上げた記事の閲覧数も伸びていた。

夏の足元に欠かせないサンダルだが、ともすればラフな印象に見えがちだ。「涼しくて気楽なのはいいが、大人として足の指まで丸出しというのはどうか」とためらう人もいるだろう。そこで今回は、肌が比較的見えにくいデザインのサンダルに注目する。近年ショップでの提案が増えているグルカサンダルを筆頭に、FACYに登録する各店おすすめの3足を紹介しよう。
名門の定番 ローファー感覚で履くグルカサンダル
「ここ数年で、スポーツサンダルやリカバリーサンダルが夏の足元の定番として市民権を得ました。一方、カジュアルなサンダルに人気が集中した反動からか、今年はきちんとして見えるレザーサンダルを履きたいというムードも高まっている印象です」
そう話すのは大阪市北区にある「VELISTA(ヴェリスタ)」ディレクターの鵜飼英隆氏だ。FACYの記事内でもユーザーの注目度が高かったブランド、PARABOOT(パラブーツ)のグルカサンダルを紹介してくれた。

「そもそもグルカサンダルが広く注目されるようになった理由のひとつに、ローファー人気が挙げられます。うちの店でも、昨年ローファーを購入されるお客様が増えました。ローファーの上品な雰囲気は残しつつ、もっと夏らしく軽やかに履きたいという要望に応えるのがグルカサンダルなのではないでしょうか」
確かにグルカサンダルは甲を覆う面積が広く、ローファーに近い感覚で履ける一足と言えそうだ。今回紹介するパラブーツの一足は、鵜飼氏自身も愛用しているモデルだという。


「私が持っているのは10数年前のモデルですが、デザインから素材まで全く変わっていません。非常に完成度の高いモデルですね。革靴は足になじむまで時間がかかるイメージもありますが、パラブーツのレザーは油分が多く含まれているため、非常に柔らかく足なじみがいいです。足へのストレスが少なく、スニーカーを履き慣れた方にもおすすめできます」
グルカサンダルは足幅が狭いモデルが多いが、パラブーツは比較的広いため、日本人の足にもフィットしやすいという。では、コーディネートはどう考えればいいのだろうか。
「涼しげで、かつ上品なリネン素材のアイテムを取り入れるのがおすすめです。風合いのいいリネンのシャツやカットソーをややラフに着て、太めのパンツを合わせてみるのはどうでしょう。リラックスしたリゾート風のコーディネートが今年の気分ですね」


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