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達人のパソコン操作はときに速すぎて目で追えないほど。キーボードを多用するのが特徴で、マウスとキーの組み合わせ方も秀逸。皆さんもぜひマスターしましょう。操作方法だけでなく、効率的な覚え方も「再入門編」で3回にわたって伝授します。身に付ければ職場の同僚にドヤ顔できること請け合いです。

◇    ◇    ◇

キーボードの左下にある「Windows」キーを「スタートメニューを開くだけの邪魔なキー」と思っていたら大変な誤解だ。文字や数字などの各種キーと組み合わせると、OS関連の"万能キー"として活用できる(図1)。

図1 キーボードの左下にある「Windows」キーには、OS固有の便利なショートカットキーが数多く割り当てられている

図1 キーボードの左下にある「Windows」キーには、OS固有の便利なショートカットキーが数多く割り当てられている

例えば「1」「2」などの数字キーと組み合わせれば、タスクバーにピン留めしたアプリを起動できる(図2)。

図2 タスクバーにピン留めしたアプリのうち左側の10個は「Windows」キーと「1」〜「0」キーの組み合わせで起動できる。アプリはアイコンをドラッグして順番を変えられるので、よく使う順に並べ替えておくのが吉。そのうえで「1はメール」「2はエクスプローラー」などと覚える。最初は3つくらいから始めるとよい

図2 タスクバーにピン留めしたアプリのうち左側の10個は「Windows」キーと「1」〜「0」キーの組み合わせで起動できる。アプリはアイコンをドラッグして順番を変えられるので、よく使う順に並べ替えておくのが吉。そのうえで「1はメール」「2はエクスプローラー」などと覚える。最初は3つくらいから始めるとよい

「Excelは何番?」とか、いちいち確認しては無意味

ポイントは、タスクバーにあるアプリの並べ替えだ。左から順に「1」「2」「3」…「0」の数字キーを使うので、あらかじめアプリをよく使う順に並べ替えておく。そのうえで「1はメール」「2はエクスプローラー」などと、自分なりのルールで覚えるのが賢い。「Excelは何番かな」などとタスクバーの並び順を確認していては最速操作を目指せない。数が多いと覚えにくいので、最初は3つくらいから始めよう。

なお、アプリが起動中にこのキー操作をすると、そのアプリに切り替わる。エクスプローラーなどをもう1本起動したいときは、「Shift」キーを加える(図3)。「Alt」キーを加えてジャンプリストを開くワザも覚えておこう(図4)。

図3 すでにウインドウが開いている場合、図2のキー操作(この例はエクスプローラーが「1」)ではそのウインドウに切り替わるだけだが、「Shift」キーを組み合わせると2本目以降を起動できる。複数のエクスプローラーを開きたいときなどに便利

図3 すでにウインドウが開いている場合、図2のキー操作(この例はエクスプローラーが「1」)ではそのウインドウに切り替わるだけだが、「Shift」キーを組み合わせると2本目以降を起動できる。複数のエクスプローラーを開きたいときなどに便利

図4 「Alt」キーを組み合わせると、そのアプリのジャンプリストが開く(この例はエクスプローラーが「1」)。よく使うファイルや履歴などに素早くアクセスできる

図4 「Alt」キーを組み合わせると、そのアプリのジャンプリストが開く(この例はエクスプローラーが「1」)。よく使うファイルや履歴などに素早くアクセスできる

「設定」画面をよく使うベテランには、それを一発で開く「Windows」+「I」キーをぜひお薦めしたい(図5)。スタートメニューから選ぶより断然素早い。ゴロ合わせで「Information」の「I」などと覚えておこう。

図5 「Windows」キーを押しながら「I」キーを押すとWindowsの「設定」画面が開く。マウスより断然素早いのでお勧め。設定は本来Settingsだが、Informationの「I」などと覚えよう

図5 「Windows」キーを押しながら「I」キーを押すとWindowsの「設定」画面が開く。マウスより断然素早いのでお勧め。設定は本来Settingsだが、Informationの「I」などと覚えよう

「Ctrl」+「V」キーは貼り付けだが、「Windows」+「V」キーだとクリップボード履歴が開く。初回起動時に機能をオンにしよう(図6)。再度押すと、コピーした文字列や画像の履歴が開き、選択して貼り付けられる(図7)。貼り付けのショートカットキーの上位版として覚えておこう。

図6 「Windows」キーを押しながら「V」キーを押し、初回は「クリップボード履歴」をオンに切り替える

図6 「Windows」キーを押しながら「V」キーを押し、初回は「クリップボード履歴」をオンに切り替える

図7 図6の操作以降にクリップボード履歴を表示すると、過去にコピーした文字列や画像が一覧表示される。キーボードやマウスで選ぶと貼り付けられる

図7 図6の操作以降にクリップボード履歴を表示すると、過去にコピーした文字列や画像が一覧表示される。キーボードやマウスで選ぶと貼り付けられる

」で大きく、「」で小さく、左右の矢印もセットで覚える

「Windows」キーではウインドウのスナップ操作もできる。「↑」「↓」および「←」「→」はセットで覚える。

まずは前者のセットだが、基本ルールは「『↑』で大きく、『↓』で小さく」だ。通常のウインドウは「↑」で最大化され、最大化状態から戻すときは「↓」(図8)。また、最大化状態でさらに「↑」を使うと画面上半分にスナップする(図9)。一方、通常ウインドウは「↓」で最小化される(図10)。理屈で考えるより、何度も練習して体で覚えたほうがよい。「←」「→」のセットは左右へのスナップで使う(図11)。こちらは「↑」「↓」ほど複雑ではない。

図8 矢印キーとの組み合わせはまとめて覚えよう。まずは「↑」と「↓」をセットで。「Windows」キーを押しながら「↑」キーを押すと、現在のウインドウが最大化する。その状態で「Windows」+「↓」キーを押すと元の状態に戻る

図8 矢印キーとの組み合わせはまとめて覚えよう。まずは「↑」と「↓」をセットで。「Windows」キーを押しながら「↑」キーを押すと、現在のウインドウが最大化する。その状態で「Windows」+「↓」キーを押すと元の状態に戻る

図9 ウインドウを最大化した状態でさらに「Windows」+「↑」キーを押すとウインドウ整理機能のスナップが働き、上半分の表示に切り替わる。「Windows 」キーを離すと下半分に表示するウインドウを選択できる。通常の状態(図8左)から「Windows」+「↑」を2回で上半分。何度か練習しよう

図9 ウインドウを最大化した状態でさらに「Windows」+「↑」キーを押すとウインドウ整理機能のスナップが働き、上半分の表示に切り替わる。「Windows 」キーを離すと下半分に表示するウインドウを選択できる。通常の状態(図8左)から「Windows」+「↑」を2回で上半分。何度か練習しよう

図10 「Windows」キーを押しながら「↓」キーを押すと、現在のウインドウが最小化する。直後に「Windows」+「↑」キーで元の状態に戻る。基本的に「『↑』で大きく、『↓』で小さく」だ。これも何度か練習しよう

図10 「Windows」キーを押しながら「↓」キーを押すと、現在のウインドウが最小化する。直後に「Windows」+「↑」キーで元の状態に戻る。基本的に「『↑』で大きく、『↓』で小さく」だ。これも何度か練習しよう

図11 「Windows」キーを押しながら「←」「→」キーを押すと、現在のウインドウを画面の左もしくは右半分ぴったりに表示する。「Windows」キーを離すと反対側に表示するウインドウを選択できる

図11 「Windows」キーを押しながら「←」「→」キーを押すと、現在のウインドウを画面の左もしくは右半分ぴったりに表示する。「Windows」キーを離すと反対側に表示するウインドウを選択できる

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