
涼しく快適に過ごしたいからといって、普段の服装を簡略化して着こなせばよいというものではない。ただ単にカジュアルダウンしただけでは、着崩しただけという装いになってしまい、年相応の男性が持つべき品格が、損なわれてしまうことも。そこで、見栄えもよく軽やかさも備えたこれからのワードローブに加えると重宝すること間違いない、夏のマストアイテムを紹介する。ジャケットから靴まで、品格と洒落(しゃれ)感、そして清涼感を両立するアイテムの見極め方をしっかり押さえよう。シリーズ初回の今回は、Tシャツやポロシャツ、機能性生地を取り上げる。
Question ポロシャツは涼しいがラフにならないか心配…
“涼”な鹿の子ポロは「トラッドの黒」ならオンでも重宝
表面に凹凸があり、清涼感と通気性に優れた鹿の子ポロは夏の着こなしにうってつけだ。歴史のある名作ポロシャツかつ黒色のものならオンでも活躍。

ポロシャツの3大トラッドブランドを徹底比較
■LACOSTE(ラコステ)
ポロシャツの元祖はトラッドの顔
1933年に誕生したポロシャツの元祖「L.12.12」。不朽のデザインに加え、極めて多彩な色バリエーションも魅力だが、オンで使うなら断然「黒」がお薦め。シルクのような肌触りで、吸湿性、通気性にも優れている。ポロを語る上で外せない一着だ。1万5400円(ラコステお客様センター)

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(左)腕周りにボリューム感があり、程よくゆとりがあってリラックスして着られる袖もクラシックフィットである本作の特徴だ。(右)裾にはスリットがあり裾を出しても着ることができる。
■POLO RALPH LAUREN(ポロ ラルフ ローレン)
豊富なカラバリもブラックならではの品格が
誕生50周年を迎えた米名門ブランドの代表的なポロシャツ。カジュアルで取り入れられることが多いが、ブラックなら印象は一変し、ドレススタイルに取り入れやすくなる。襟の柔らかさが特徴で着苦しさを感じない。さらに、多数のシルエットから選べ、最良のフィットが手に入る。1万7600円(ラルフ ローレン)

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(左)袖先のリブは細く、袖自体の長さもやや短めに設計されている。(右)裾は後ろ身頃の方が長くなっているが、それはポロシャツの裾をタックインして着たときに後身頃の方がパンツから出やすく、それを解消するため長めにとられているのだ。
■FRED PERRY(フレッドペリー)
スッキリと洗練された唯一無二のポロ
月桂樹(げっけいじゅ)のマークがアイコニックなフレッドペリー。1952年創業の英国の名門である同社は、それまでゆとりのあるシャツを着てプレイしていたテニスシーンを大きく変えたことで脚光を浴びた。襟元にラインがあるシャツが有名だが、本作はワントーンで大人らしい一着だ。1万4300円(フレッドペリーショップ東京)

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(左)ボタン前立ては細く、同ブランドらしいスタイリッシュな印象を感じさせる。(右)裾はスリットなどは入らず、着丈もやや長めでタックインした着こなしとも好相性だ。フィッティングもややスリムでスマートな雰囲気で着ることができる。

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