【日本語訳】
第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)は13日、成果文書「グラスゴー気候合意」を採択して閉幕した。最大の焦点だった石炭火力発電の利用について、当初の文書案の「段階的な廃止」から「段階的な削減」へ表現を弱めた。産業革命前からの気温上昇は1.5度以内に抑える努力を追求すると明記した。
COP26は10月31日に開幕し、会期は11月12日までの予定だった。交渉が難航し、会期を1日延長して議論を続けていた。議長国の英国が各国との協議を経て13日朝、新しい合意案を公表し、これを基に各国が交渉していた。

water down...に注目してみよう!

今回取り上げる表現は、water down...です。

記事には、...the language was watered down from in the original draft,...(当初の文書案の表現を弱めた)とあります。ここで注目してもらいたいのがwater downという表現です。water downは本来「水で薄める」という意味ですが、転じて、手紙や文書の語気を弱める、という意味になります。今回は、文書の表現を柔らかくする、という意味合いで使われています。

他にも、計画などを「骨抜きにする」、法律の持つ効力などを「弱める」、という意味で使われます。

また、watered-downで形容詞としても使われ、watered-down billで「骨抜き法案」という意味になります。また、「水で割った」という意味にもなり、watered-down whisky(水割りのウイスキー)のように表現することもあります。いずれも「水で薄める」とイメージすると理解しやすいですね。

Speak up! 会話での使い方をみていきましょう。

【シチュエーション1】
A: I’m disappointed in our department head.
 部長にはがっかりだわ。
  
B: He really watered his language down in front of the president.
 社長の前ではすっかり口調がやわらかかったもんね。

water one’s language downで「〜の語気を弱める」という意味になり、誰かが言葉の調子を当初よりも弱めた、ということを表すときに使います。

【シチュエーション2】
A: Are you going to the office in those clothes?
 その洋服で出社するの?
  
B: The dress code rules have been significantly watered down since we started working from home.
 自宅勤務の定着のせいで、規則がだいぶ緩くなったんだ。

significantlyで「大幅に」という意味ですので、significantly water down で規則などの効力が「大幅に弱まった」「だいぶ緩くなった」ということを表します。

【シチュエーション3】
A: Did you see the movie?
 この映画みた?
  
B: I did, but I thought the content was really watered down compared to the book.
 見たけど、映画向けに表現が柔らかくなってたわね。

本などの作品が別の媒体に変えられるときなどに、内容そのものや描写の表現などを和らげる、軽くするという意味でも使われます。

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water…ほかにもこんな使い方