仏コルシカ島出身の女性チョコ職人、アレクシア サンティニさんが手がけたチョコ

――新型コロナウイルス感染症の影響で、ご苦労なさったことも多かったのではありませんか?

「前回に続き、海外出張に1回も行けなかったのがつらかったですね。ショコラティエの方々らとは全部リモートでのやりとりでした。コロナ禍以前は事前準備のために2~3週間ほどの出張に数回出向き、フランスやイタリア、スイスなどの国々を回りました。実際にチョコを食べながら対面での商談だったので、こちら側のリクエストなどもその場で具体的に伝えることができました。前回と違って今回は事前に試食用チョコを送ってもらった上でのオンライン商談でしたが、こちらのリクエストで改良してもらった商品を再度送ってもらうなど対面時よりも時間を要したのは確かです。まして商談相手が初対面の作り手だと難しい。フェース ・ツー・ フェースの方がお互い理解が進みます」

――今年の目玉について教えて下さい。

「人気ブランドの注目作や初出店のブランドなど国内外計約110ブランドを取りそろえました。パート1(1月20日~25日)の『TASTE OF CACAO(テースト オブ カカオ)』では様々なカカオ原産国のカカオの特徴を感じさせてくれる板チョコや、カカオの個性を引き出す生菓子や焼き菓子など多彩なアイテムをご用意しました。また、カカオと日本酒、クラフトビールなどとの相性を楽しんでもらう会場でしか出合えない、楽しめないイートインの場も豊富にし、広がるカカオの世界をお楽しみ下さい。また、パート2(1月28日~2月3日)の『THE ARTISANS(ジ アルティザンズ)』では、世界最高峰のショコラティエの技をご堪能いただきたいですね」

薄いディスク型ショコラはヴァンサン・デュランのシグニチャー

「高度な技術を持つ職人に授けられるフランスの国家最優秀職人章(MOF)を19年に取得したヴァンサン・デュラン氏自慢のキャラメルなどをとじ込めた薄いディスク型のチョコや、仏・コルシカ島出身の女性チョコ職人、アレクシア サンティニさんの柑橘(かんきつ)ピール ショコラコーティングアソートは今回、新規注目ブランドの一つになっています」

「サロン・デュ・ショコラは毎回テーマを掲げています。2022は『未来と、笑おう。』です。カカオ生産者を含めチョコの作り手側と、チョコを味わう側の人たちの双方が自然と笑顔になる未来のためにはどうあるべきなのか、という思いを込めました。世界中にチョコを愛する人たちがいる限り、チョコがもたらす笑顔や幸せは失われることはないはずです。でも、それだけでは十分でありません。今、直面している様々な社会的課題に向けた動きなどにもしっかりと関心を寄せて、チョコの原材料である『カカオ』の栽培がこの先、地球温暖化でどうなるのかといったことも含め一人ひとり、気を配っていく必要があると思っています。チョコの未来がこの先20年も引き続き明るいものであるか否かは、それ次第ではないでしょうか」

(堀威彦)

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