TPO問わない定番デザイン 長年履ける耐久性も魅力
「当店ではシチュエーションを問わずに履けるシンプルなデザインの革靴が人気です。テレワークの普及でビジネスウエアと休日着の境目がなくなりつつあるのもその理由でしょう」
そう教えてくれたのは、東京都渋谷区にある「ZABOU(ザボウ)東京」の大井勇人氏だ。条件に合う一足としてParaboot(パラブーツ)のCHAMBORD(シャンボード)を選んでくれた。

「アッパーの革からアウトソールまで自社で生産するなど、高いこだわりが魅力のブランドです。登山靴に用いられる製法で作られているので、耐久性は抜群です。メンテナンスをしながら20年、30年履き続けるお客様もいらっしゃいますよ。適度にゆとりのあるシルエットなので、甲高幅広の日本人の足形と相性がいいのも人気の理由ですね」
7万円代とやや高価だが、幅広い世代から人気があるという。色は「ノワール(黒)」と「カフェ(茶)」の2種類を用意している。


「オンオフ兼用で履きやすいのはノワールですね。黒はビジネスシーンで多く用いられる色ですし、近年カジュアルシーンでトレンドのミリタリーコーデとも相性がいいです。着こなしが引き締まって見えるので、一足持っておくと重宝しますよ」
デザインは「変化球」 履き心地も自慢の一足
最後に話を聞いたのは、東京都渋谷区にある「GOOD LOSER(グッドルーザー)」代表の古口悠氏だ。自らデザイナーを務めるEULLA(エウラ)が日本発の革靴ブランドMakers(メイカーズ)に別注した一足を紹介してくれた。
「カジュアルな外羽根式だったり、フロントにタッセル付きのジップパーツが付いていたりと、これまでのMakersにはないデザインに仕上げてもらいました。アッパーにはきめ細かい質感の高級なカーフレザーを採用しています。ラグジュアリーブランドのような品のあるたたずまいにも注目してほしいですね」

デザインだけでなく履き心地もほかのブランドとは一線を画すと古口氏は話す。
「Makersは日本人の足に合う既製靴を追求しているブランドです。とにかく軽量で、履いた瞬間に感動するほどフィット感がいい。フロントにジップがついているので、スリッポンのような感覚で簡単に脱ぎ履きできるのも魅力です。普段はスニーカーをよく履かれるという方にもぜひ挑戦してほしいですね」


文:FACY編集部 山梨幸輝(https://facy.jp/)

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