製品やサービスの展示会は、実は転職情報の宝庫です(写真はイメージ)=PIXTA

展示会場の催事日程をチェック

特定テーマの製品やサービスが一堂に会する展示会は、さまざまな業界で開催されています。その開催情報を入手するには、展示会場の催事日程のページが便利です。

例えば東京ビッグサイトは「イベント情報」というページで催事日程を公開しています。筆者はこうしたページをチェックして、関心のある展示会に事前登録し、参加するようにしています。「業界関係者のみ」などと参加者を限定している展示会も多いのですが、一般に公開されているものもあります。

筆者がチェックする展示会のテーマはバラエティーに富んでいます。通信に食品、温暖化対策、交通、観光……といった具合です。

例えば温暖化対策は、企業にとって今後しばらく重要なキーワードでしょう。展示会に参加することで、各社がどのように環境問題を捉えているかが分かります。このテーマでどんな技術を開発しているか、どのようなビジネスを始めているのかを目の当たりにできます。

食品や交通など、今働いている業界とは全く違う分野の展示会もお薦めです。ITエンジニアなら、こうした業界で使われているシステムがどんなものか、どのようなテクノロジーが注目されているか直接確認できるからです。

展示会は業界が限定されているからこそ、下調べしやすいという利点もあります。業界の状況やトップ5社の業績などを調べてから参加することで、効率的な情報収集ができるでしょう。情報を整理しながら会場を見て回ると、自分に合うか合わないかも判断しやすいはずです。

観光業界など、逆境が続いた業界の展示会から学べることも多いでしょう。これからどのように回復・発展させていくか、その戦略が分かります。コロナ禍で大打撃を受け、サービスの提供形態を大きく変えた企業も少なくありません。そこから、自分のキャリアを考えるヒントが得られるかもしれません。

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