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今の職場では女性が活躍できる――。令和以降に大学や大学院を出て社会人になった女性の75.5%がそう感じていることが、日本経済新聞社の調査で分かった。また3人に1人は「仕事や出世を優先する働き方が理想」と回答。若手女性社員らが、女性活躍や昇進に前向きなイメージを抱いている様子が浮かんだ。

今の職場「女性が活躍できる」75.5%

「今勤めている会社は女性が活躍できる職場か」との問いに「とてもそう思う」「ややそう思う」と答えた人は、4分の3を占めた。

「男女問わず向上心の高い人が多く、女性も出世している」。東京都内で働く入社3年目の女性(24)は、勤務先の大手人材紹介会社についてそう話す。2020年に入社し、営業や人事を担当してきた。「入社後に仕事ができる女性の先輩に出会い、私もそうなりたいと思い始めた」とし、昇進も目指していると言う。

調査は7月15~18日、インターネット調査会社のマイボイスコム(東京・千代田)を通じ、元号が令和に変わった19年5月以降に大学または大学院を卒業・修了して就職し、現在正社員として企業で働く全国の女性千人に行った。回答者の平均年齢は23.9歳。主に社会人歴1~3年目だ。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング主席研究員の矢島洋子さんは「令和入社の女性らは、制度が十分に整った環境でスタートを切れている」と指摘する。

「今勤めている会社は女性が活躍できる職場か」との問いに「とても/ややそう思う」と答えた人は4分の3を占めた(写真はイメージ=PIXTA)

「今勤めている会社は女性が活躍できる職場か」との問いに「とても/ややそう思う」と答えた人は4分の3を占めた(写真はイメージ=PIXTA)

今回の調査対象者が学生時代を過ごした10年代前半には、第1子出産後に女性が就業を継続する割合が初めて5割を超えた。正規雇用に限っては、大半が育児休業制度を利用して出産後も仕事を続けるようになった。女性の採用拡大や仕事と家庭の両立を掲げる「女性活躍推進法」も16年に施行された。

「正社員が就労継続できる一定の社会条件が整った」ことが女性活躍に対する前向きな見方につながっている、と矢島さんはみる。

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