Z世代の意識調査 SDGsに取り組む企業を高評価

「貧困」「飢餓・栄養不足」などに関心が高いZ世代(写真はPIXTA)

新しいテクノロジーだけでなく、社会課題に関心が高いと言われている「Z世代」。日本経済新聞社はこのほど「Z世代サステナブル意識調査」を実施し、実際にどんな課題に関心があるのか、他の世代との違いなども含めて調査した。その回答からZ世代の意識を象徴している項目について詳細に解説する。

人種差別、ジェンダー不平等などに関心

図表1はZ世代(19~26歳)とY世代(27~41歳)、X世代(42~56歳)、Xより上の世代(57~69歳)がそれぞれ関心のある社会的課題の上位10項目を、アンケート結果から抽出したものだ。Z世代では1位「年金問題」、2位「貧困問題」、3位「所得格差」で、4位から7位までの「人種差別」「飢餓・栄養不足」「ジェンダー不平等」「LGBTQ(性的マイノリティー)差別」が他の世代では見られず、Z世代の特徴といえる。

Z世代が挙げた貧困や人種差別、飢餓・栄養不足などは人間の生存や尊厳に関わる課題。現在、グローバルで共通の大きなテーマになっており、Z世代のプロテニスプレーヤー、大坂なおみ選手も積極的に発言している。また、ジェンダー不平等やLGBTQ差別は当事者の存在も含めて、身近で考えやすいテーマだ。 一方、Y世代以上では中高年世代も含むため、ランクインしている「介護問題」や「高齢化」などは切実な課題だ。Z世代では上位に入ってこない「大気汚染」「森林破壊」「海洋汚染」など、地球環境に関する課題があるのは、SDGsができる前から問題として挙げられていたり、近年の豪雨などの異常気象が起きたりするなどで、自然環境の変化を長年の経験の中から実感していることがあるのかもしれない。

図表2は、「SDGsや社会的課題への取り組みを行う企業に対する印象」について、Z世代とY世代以上の回答を比較したものだ。回答を「好感が持てる」「積極的に製品・サービスを利用したいと思う」「その企業で働いてみたいと思う」の3つに分けている。その結果、Z世代は「好感が持てる」「製品・サービスを利用したいと思う」「働いてみたいと思う」のすべての項目で「とても当てはまる」がY世代以上よりも高かった。この点からもSDGsへの関心の高さ、さらには「自分ごと」と捉えている意識が見て取れる。

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Z世代の中でも意識の違い
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