東大も医学部も一番近い女子校、桜蔭 灘や開成に匹敵桜蔭中学・高校の齊藤由紀子校長に聞く

桜蔭は24年に創立100周年を迎える

全国トップクラスの進学実績を誇る中高一貫の私立女子校、桜蔭中学・高校(東京・文京)。東京都内私立の「女子御三家」と呼ばれる難関女子3校でも筆頭といわれる存在で、東京大学や国公立大学医学部医学科に生徒の半数が現役合格する。新型コロナウイルス禍でも一段と進学力がアップしたと評判の桜蔭を訪ねた。

「あら、絶妙なさじ加減ね」。桜蔭の齊藤由紀子校長は2020年度に高校生徒会が作成したデジタルパンフレットを見て改めて感心した。中学受験の下見に毎年、多くの小学生や保護者が詰めかけるが、20年度はオンライン開催になり、「このままでは桜蔭の良さが伝わらない」と危惧した高校生徒会の高2の生徒たちが自主製作した。

デジタル技術を駆使し、生徒目線で分かりやすく学校の様子が伝わる構成になっている。堅苦しさもない一方で、妙にふざけたところもない。「真面目でコツコツ努力」の桜蔭生のリアルな姿を映し出す仕上がりになった。昨年に続き、一般の入場が制限された今秋も文化祭の様子が伝わるコンテンツを作成中で、年内に公開する予定だ。

理系比率は約7割 男子の進学校並み

24年に創立100周年を迎える桜蔭。新たな校舎を建設中だが、そのワンフロアは「理系の桜蔭」らしいサイエンス空間になる予定だ。化学と物理の実験室が計3カ所、理科講義室も設けられる。クラブ活動でも数学、物理、化学、生物、そして天文気象と理数系が盛んだ。理系比率は7割に迫り、男子の進学校並み。21年も東大、国公立大医学部の入試で目覚ましい実績を上げた。

齊藤校長は「サンデーショックの影響もあるかもしれません。そんなに生徒の学力が向上したという認識はありませんが、コロナ禍でも淡々とやり抜く生徒が多かったですね」と語る。

サンデーショックとは首都圏の私立中学入試の受験生や保護者の間ではよく交わされる言葉だ。女子御三家の桜蔭、女子学院、雙葉など難関校の受験日は通常2月1日だ。しかし、同日が日曜日の場合、プロテスタント系の女子学院は日曜礼拝を重視するため、受験日を2日以降に変更する年があるのだ。

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東大と国公立医学部にほぼ半数が現役合格
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