クラウン部分の表情は実にさまざまだ ボルサリーノ(ボルサリーノ ジャパン)

さらにちょい斜めにかぶるのが色っぽ視線のコツ。アイライン効果でブリム(つば)越しの目線に何とも上品な大人のニュアンスが生まれます。さらには、斜めにかぶったブリムを、かぶる度に下から上に優しくしごくのも効果的。だんだんとブリムのラインが緩やかになってくると、そのまなざしに奥行きのある優しい印象を与えてくれます。靴同様、帽子も経年変化の味わいを楽しむものなんですね。

さて、そんな帽子事情ではございますが、その中でも特に女心に響くデザインをご紹介。かぶるだけで一枚上手な大人の男性の雰囲気をグイッと醸し出してくださいます。

TOKIO HAT 渋沢栄一が創業した日本人になじむパナマ帽

猛暑では清涼感のある男性がことのほか魅力的に見えます。そんな軽やかな清涼感を演出してくれるのがこちら、TOKIO HATのパナマ帽。星をイメージして編み上げられた柄ものの帽子は、大人のちゃめっ気さえ感じさせる抜け感のある印象。大小の細かな柄の配置の違いは頭の立体感を際立たせる効果もあります。

ブリムの幅やクラウンのラインなどは日本人の頭にすっとなじみます。西洋帽子の需要が高まって渋沢栄一が1892年に創業。以来、日本人と向き合ってきたメーカーならではのバランス感です。帽子に苦手意識を持つ男性もかぶった瞬間、何年もかぶり慣れているようななじみの良さに驚くはずです。そんな帽子の素材にもこだわりのポイントが。数種類もの編み方を組み合わせた凝った透け感は、目の周りにきれいな陰影を与えます。酷暑でだくだくに汗をかいてしまったとしても、この目元の涼しい雰囲気で清涼感のある雰囲気をキープ。この夏はなぜか腕を回してくるタイミングが多いなと思ったら、その理由はこの帽子の恩恵かもしれません。

創業者の渋沢栄一が「日本人が心地よくかぶれる帽子を」という志で立ち上げたTOKIO HAT。独特の洒脱(しゃだつ)さは酸いも甘いも味わってきた壮年の男性の顔にぴったり 6万3800円/TOKIO HAT(オーロラ)
制作期間は約3カ月。エクアドル産のパナマを手編みで製造して生まれる細かな陰影

ボルサリーノ くつろいだ余裕を醸し出すラフィア素材

夏の男性のあえての黒というのは、ゆるゆるになりがちな印象を引き締めてくれる便利カラー。女性にとっても、品格とマッチョなセクシーさの両方を感じさせてくれる好感度カラーです。そんな「おいしい」黒を帽子で取り入れれば、ゆるくなりがちな夏スタイルの顔周りが引き締まった印象に。キラリとした目元の輝きも色っぽく映え、夏のデートを盛り上げてくれます。

けれど難しいのは、そのチョイス。パナマなど王道の素材ですとフォーマル感が強く、今どきのリラクシーなスタイルとはバランスが取りづらいもの。そんなお洒落(しゃれ)ジレンマを見事に解決した優秀な帽子がこちら、ボルサリーノのラフィア素材の帽子です。

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オメロ オルテガ 渋さを極めるビンテージ調の質感