Men's Fashion

おしゃれ帽子と好相性 キャスケットにはバラクータ

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2022.2.1

形はもちろん、素材によっても帽子の印象は変わる

全国のアパレルショップの情報を集めたウェブメディア「FACY MEN(フェイシーメン)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を超える利用者の閲覧情報を分析、次のトレンドを読み解く。




FACY MENの記事閲覧数を分析すると、「小物」や「アクセサリー」に関する記事が多く読まれていた。

「アクセサリー」カテゴリーの記事のなかの帽子について見ると、最も多く出てきたワードは「キャップ」だった。ほかには「前髪」などかぶり方に関連するワードも見られた。今回は冬用の帽子について取り上げる。

帽子と言っても、定番のベースボールキャップからバケットハット、キャスケット(ハンチングの一種)など形は様々だ。また形だけでなく素材によっても印象は変わるだろう。冬にかぶるならどんな帽子がいいのだろうか。FACYに登録する各店に聞いた。

ウール地が上品なジェットキャップ ツバは曲げて

「柄やワンポイントがあるキャップは幼い印象を与えやすいです。当店ではシンプルなデザインのキャップを中心に取り扱っています」

そう話すのは「HUNKY DORY(ハンキードリー)大阪店」(大阪市西区)の塚本康博氏だ。条件に合う一品として日本発TRAD MARKS(トラッドマークス)のジェットキャップを紹介してくれた。

国内生産の高品質なアイテムを手がける日本発ブランドの一品。ピーコートやダッフルコートにも用いられる、保温性の高いウールメルトン素材を使用している。一般的なジェットキャップとは異なる深めの作りも特徴。TRAD MARKS / BASIC JET CAP MELTON 7700円

「過去に米国のメッセンジャー(手紙の配達人)がかぶった帽子が起源とされています。余計な装飾を省いたシンプルなデザインですが、側面の“ハトメ”と呼ばれる金色の金具がアクセントになっています。スポーティーな印象があり、同時に上品さも感じられるアイテムです。20代から30代の男性には特に人気がありますよ」

  • 側面にあしらわれた金色のハトメがさりげないアクセントになる

  • 色を選ぶのも楽しい

パネル状の6枚の生地を縫い合わせるベースボールキャップとは違い、ジェットキャップは5枚の生地で構成されるため、別名5パネルキャップとも呼ばれる。カジュアルな印象も強いキャップだが、上品なウール地の一品なら大人でも使いやすそうだ。

「アクティブな状況で着用されていたアイテムなので、腰丈のブルゾンやフリースジャケットのようなスポーティーなアイテムとは特に相性がいいですね。ただ、ツバが真っすぐな状態のままかぶるとストリートっぽい雰囲気になりやすい。気になる方はツバを少し曲げてかぶるのがおすすめです」

ハリントンジャケットやデザートブーツと合わせた塚本氏の着こなし。カジュアルなスタイリングだが、子供っぽさは感じられない