カルティエ、ブルガリ…「革新機構」が自慢の時計5選2021年新作・名作セレクション(3)

MEN’S EX

2022/1/30
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新作腕時計が豊富だった2021年。長年時計取材に携わってきたプロたちを中心に、テーマを設けて注目時計を挙げてもらった。連載3回目の今回は、時計ライターの高木教雄さんが、革新的なムーブメントを備える時計を紹介する。




選んだ人 時計ライター 高木教雄さん
1999年からスイスでの新作時計発表会の取材に取り組み、各ブランドの歴史、搭載するムーブメントなどの知識は業界随一。本誌のほか『時計Begin』や『クロノス』などの専門誌でも執筆。

CARTIER(カルティエ)

タンク マスト

「光発電で得た電気を充電池に蓄え、ムーブメントを動かす──約4年をかけ開発した光発電ムーブメント『ソーラービート』が、おなじみの『タンク』に潜む。そのエシカルな革新性に加え、外装技術も秀逸である。ダイヤルプレートからローマ数字を打ち抜き、その下にある光発電素子へ光を導く仕組み。いくら注視しても数字はプリントと見まがうばかりで、アイコンの姿を一切損なわずエコに進化させた」。ソーラービートソーラームーブメント。LMサイズ(33.7×25.5mm)。SSケース。エコ・レザーストラップ。予価32万5600円(カルティエ カスタマー サービスセンター)

photo:Laziz Hamani (c)Cartier

BVLGARI(ブルガリ)

オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー

「自社製ムーブメントとしては、初となる永久カレンダーであり、搭載するCal.BVL 305は2.75mm厚と極薄で、同機構の世界最薄を達成した。他社の永久カレンダー機構は、モジュールとしてムーブメントに載せるケースが多い。しかしブルガリは、時刻表示機構と永久カレンダー機構を一体化することで、驚異的な薄さを実現した。日付と閏(うるう)年の各表をレトログラード式としてダイヤルを整理し、視認性を高めているのも賢い」。自動巻き。径40mm。チタンケース&ブレスレット。予価716万1000円(ブルガリ ジャパン)

FREDERIQUE CONSTANT(フレデリック・コンスタント)

スリムライン モノリシック マニュファクチュール

「6時位置に見えるのは、テンワとヒゲゼンマイ、脱進機のアンクルの役割を1つで担う、シリコン製のモノリシックのオシレーター(振動子)である。同様のシリコン製振動子は他社にもあるが、直径9.8mmと小型化することに成功。既存ムーブメントへの採用も容易にし、価格もかなり抑えられている。小さくて薄く、軽いため毎秒80振動という超ハイビートが叶い、高精度と高い耐衝撃性が期待できる」。自動巻き。径40mm。SSケース。アリゲーターストラップ。世界限定810本。59万4000円(フレデリック・コンスタント相談室)

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