Men's Fashion

ジャケットなしで着たい ほっこり都会派ムートン

トレンド

冬のアウターを考える(下)

2021.12.12

MEN'S EX

スーツを着たビジネススタイル~ニューノーマルなビジネススタイル、そして、休日の装いまで、シーンは違えど、ここに集まるのはどれも好印象を示し、自らもシアワセになれる傑作だ。




暖かいのに見た目はクール 都会派ムートンはグレーを狙え!

毛皮ゆえの高い防寒性と高級感を身上とするムートンだが、定番の茶系は少々ラギッドに見えがち。都会的な休日スタイルを築きたいなら、新機軸のグレーに目をつけてみよう。

EMMETI FOR SOVEREIGN(エンメティ フォー ソブリン)

洗練度抜群でウールパンツとも好相性

目下大人気を博すイタリアのレザーウェアブランド。ソブリン別注のフーデッドブルゾン「ワラス」は、グレーとブラウンをミックスしたようなニュアンスカラーが実に今季的だ。ガンメタリックのジップもモダンな趣を高めている。ウールパンツともベストマッチで、ぬくぬくと快適な着心地ながらも洗練されたクラス感を発揮。33万円(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)

シアワセな訳

表しっとり、中ふんわりの絶品タッチ

ニット3万1900円/ビームス F、パンツ4万5100円/イガラシ トラウザーズ(以上ビームス 六本木ヒルズ)

PAUL STUART(ポール・スチュアート)

ジャケット代わりに羽織れるハーフ丈アウター

スペイン産の最高級ムートンを採用したダブルブレストのハーフコート。ラペルや袖先にシアリングをのぞかせてアクセントにしているのが印象的だ。着膨れしない適度な厚さは見た目にスマートなのはもちろん、軽快な着用感にも貢献。ジャケット代わりにサラリと羽織るとエレガントだ。38万5000円(ポール・スチュアート 青山本店)

心の底からほっこりできる 極上“もこもこ”ムートン

シアリングを表側に出したムートンアウターは、身も心も癒やされたい人におすすめ。ボアとはひと味違う高級感は、着るだけで満ち足りた気分にさせてくれる。

TAGLIATORE(タリアトーレ)=左

色と素材でみせるエレガントMA-1

スーツやジャケットで知られるタリアトーレだが、近年はカジュアルウエアにも注力。こちらは武骨なMA-1型だが、優美なベージュカラーとムートン使いで土臭さを払拭している。袖部分はスエードに切り替えているが、内側に中綿を仕込んで防寒性を高めている。24万2000円(トレメッツォ)

CINQUANTA(チンクワンタ)=中

レイヤードも楽しいムートンベスト

こちらもアウトドアテイストなデザインが印象的な一着。毛足がストレートなシアリングのため、滑らかな手触りに仕上げられているのも特徴だ。汎用性の高いベスト型なのもポイントで、初冬はアウターとして、真冬はインナーとして様々なレイヤードを楽しめる。15万1800円(チンクワンタ)

1945 CA(イチキュウヨンゴ シーエー)=右

あえてのアウトドアデザインが新鮮

革製品の名産地であるフィレンツェに本拠を構え、数々のビッグメゾンにレザーウェアを供給してきた実力派ブランド。アウトドアのフリースを思わせるスポーティーなデザインでありながら、素材は極上ムートンというツイストが新鮮だ。切り替えのレザー使いもうまい。35万2000円(ストラスブルゴ)

シアワセな訳

着るだけで充足感に包まれる毛皮の肌触り