ニットって、優しさ演出アイテムでしょ? そう思った方、いえニットは実に奥深し。素材や色、柄によって、優しさだけじゃなく男らしさも楽しめるんです。その非凡ぶり、とくとご覧あれ!
男気演出ならカウチン、優しさ演出ならカシミヤ
織りではなく、編みならではの柔らかなドレープ感。糸の撚(よ)り方やゲージによって印象は変わりますが、総じてニットは優しいイメージがあります。しかし、ココんところのアメカジ人気によって、カウチンニット人気が急上昇。そう、ニットには武骨系もあったのだと再認識させられた人も多いのではないでしょうか。
ただし、前述のとおり素材やゲージなどによって印象が一変するので、同じカウチンでも例えばカシミヤなら優しい印象を楽しめます。それだけ、ニットって奥が深〜いアイテムなんですよねぇ。
とはいえ、どちらにせよ好印象を与えやすいのがニット。寒さが日に日に増す今日この頃において、その暖かみのある着姿はモテ度高めなのは確実です。そんなニットを活用した、マイルド&ワイルドな着こなしをご紹介いたします。
シンボリックな柄をジャケットにオンが気分
この着こなしの“優しさ”と“男らしさ”の割合は?
優しさ :60%
男らしさ:40%
イタリアオヤジが大好きなコーデといえば、やっぱりコレでしょう。カシミヤのジャケットにコーデュロイのプリーツ入りスラックスをナチュラルカラーで合わせつつ、インナーにはウエスタンシャツでアメカジ要素をプラス。そこに、ウール×カシミヤのニットガウンを。シンボリックな柄が、カウチンニット的無骨さを示しつつ、カシミヤブランドのニットとあって上質さはしっかりと。ナチュラルカラーとの対比も、武骨と優しさの共存を印象付けます。
■ポイント 1
品の良さと遊びココロの両立がポイント
ジャケットが武骨系だと、味が濃すぎるんですよね。カシミヤならではの上質感、品良いライトベージュだからこそ、ニットガウンとの対比でお互いの良さが引き立て合うってワケ。くしくも、ウエスタンシャツのインディゴカラーとの色相性も良いですしね。ガウンをややゆったりめにして、リラックス感をちょい足しするのもポイントです。
■ポイント 2
トップスの大胆コーデに対し足元はシックに
ネーティブアメリカンな雰囲気のニットガウンに合わせて、足元はブーツ? もアリなんですが、大柄のニットガウンとウエスタンシャツの組み合わせだけで無骨さは十分。足元はジャケット&スラックスに合わせて、シックなスエードのオックスフォードを選びたいところ。とはいえ、Uチップであくまでカジュアル寄りに。