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近年、パソコンやスマートフォン(以下、スマホ)を取り巻く音楽環境は劇的に進化しました。聴き放題のストリーミング配信サービスも一気に普及。その一部は制限付きながら無料でも使えます。パソコンやスマホでの最新オーディオの楽しみ方を紹介しましょう。具体的なポイントを5回にわたって徹底解説します。

◇  ◇  ◇

ここからはパソコンを中心に音楽を高音質で楽しむ「PCオーディオ」の魅力を紹介する。最初のステップとして音楽CDの取り込み(リッピング)から始め、次のステップでハイレゾに挑戦しよう(図1)。「今さらCD?」と思うかもしれないが、音楽メディアの主役を長年務めてきた音楽CDの音質は意外に高い。スペック上は人間の耳で聴くのに十分なダイナミックレンジと音域を備える。MP3などのロッシーの音楽データに慣れ親しんだ人が、ロスレスによる音楽CD本来の音質で聴けばその違いに気付くはずだ。

図1 手持ちの音楽CDをパソコンで楽しむなら、音質が劣化しないロスレスのFLACで取り込むのが王道。CDの音質を超えるハイレゾ音源の魅力を余すことなく引き出すなら、基本的には「USB DAC(ユーエスビーダック)」という機器が必要だ

図1 手持ちの音楽CDをパソコンで楽しむなら、音質が劣化しないロスレスのFLACで取り込むのが王道。CDの音質を超えるハイレゾ音源の魅力を余すことなく引き出すなら、基本的には「USB DAC(ユーエスビーダック)」という機器が必要だ

ロスレスにはいくつかの形式があり、主流はFLAC(フラック)形式(図2)。ロスレスの難点はファイルサイズが大きくなることだが、近年は大容量ストレージが普及しているので、困ることはそうないはずだ(図3)。標準アプリのWindows Media Playerでも、音楽CDをFLACでリッピングできる。とはいえ、ここでは機能が豊富な無料アプリ「MusicBee(ミュージックビー)」をお薦めしたい(図4)。光学ドライブごとの特性に基づいた補正値を取得し、データベースを参照してエラーをチェックするという機能を搭載する。さらに、ハイレゾ音源を高音質で再生できる機能を備えているのも、Windows Media Playerにはない長所だ。

図2 パソコンで扱う主な音楽ファイルの形式。ハイレゾの音源としてはロスレスのFLACが主流だ。このほかスーパーオーディオCD(SACD)で使われるDSDも増えている

図2 パソコンで扱う主な音楽ファイルの形式。ハイレゾの音源としてはロスレスのFLACが主流だ。このほかスーパーオーディオCD(SACD)で使われるDSDも増えている

図3 長さ5分の楽曲のファイルサイズの目安。音質によってサイズは大きく変わる。MP3は圧倒的に小さい。形式や音質によって異なるが、ハイレゾ音源はずっと大きくなる。DSDはさらに大きい

図3 長さ5分の楽曲のファイルサイズの目安。音質によってサイズは大きく変わる。MP3は圧倒的に小さい。形式や音質によって異なるが、ハイレゾ音源はずっと大きくなる。DSDはさらに大きい

図4 「MusicBee」はFLACやMP3など幅広い形式に対応した無料の音楽再生・管理アプリ。CDの取り込みも可能で、自動でアルバム情報やアートワークも取得できる。ハイレゾ音源の再生にも対応する

図4 「MusicBee」はFLACやMP3など幅広い形式に対応した無料の音楽再生・管理アプリ。CDの取り込みも可能で、自動でアルバム情報やアートワークも取得できる。ハイレゾ音源の再生にも対応する

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