コート企画に合わせてさまざまなコートを持ち込んでくれた、外資系金融機関に勤める安藤健治さん(51)の最近のお気に入りが「ポンチョ」。自転車通勤にもぴったりで、出張にも活躍するという。そんな安藤さんのコレクションにはカラフルなデザインのコートも多い。「コートはオーソドックスなものに限る」と強調してきた服飾評論家、石津祥介さんが「これはNG」と指摘したのはどんなコートなのか。
実はビジネススタイルにも合うポンチョ
――安藤さんが今一押しというのがポンチョだそうですね。
安藤「ポンチョはカジュアルとして着るだけでなく、ビジネススタイルにぴったりなんです。最近は自転車に乗って通勤する人も多いでしょう。これならリュックの上からすっぽりとかぶれます。『トラディショナル ウェザーウェア』のものです」
安藤健治さんのお気に入りがポンチョだ。リュックの上からもすっぽり着ることができて、カゴに入っているポーチに収納できるコンパクトさ
――コンパクトに収納できるパッカブルで、防水仕様。袖のところがボタン留めでぱっと開くんですね。
安藤「袖がパパッと開くから、かばんからモノを取り出しやすい。すごく便利。僕は傘が嫌いなので、折り畳み傘を持ち歩くくらいなら、断然ポンチョです」
石津「すごい柄だね、これは……。現代アートみたいだ」
――コートはオーソドックスな色を選ぶ、という石津さんの教えにはやや反します（笑い）。
石津「まあ、自転車に乗ったときは派手な方が目立って安全でしょうね。ただ、そちらのステンカラーコートはいただけないな」
